競技馬を支える獣医さんと装蹄師さん

全日本障害馬術大会2015PartⅠを取材にいった私たちが出会ったのが
競技馬を陰でサポートしてくれている獣医さんと装蹄師さん。

競技馬をどういった形でサポートしてくださっているのか、お話を伺いました。

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◆古川雅樹 獣医師 (有限会社 大和高原動物診療所)

古川獣医師は、クレインの子会社である大和高原動物診療所の副所長で
獣医歴17年のベテラン獣医さんです。
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Q.今大会にはどういった形で関わっていらっしゃるのですか?
A.獣医師としての競技会への関わり方は「チーム獣医」と「(競技会役員)救護獣医師」の2通りあります。今回、大和高原動物診療所は競技会の救護獣医師を任せられているため、競技会に参加する全ての馬を診る立場として来ています。

Q.競技期間中はどのようなお仕事をされるのですか?
A.調子が悪そうにしている馬がいる場合や選手からの相談に応じて馬を診察し、
最適な処置をするというのが重要な役割だと考えています。

そのため、競技中もできる限り馬のコンディションを見ていますが
特に準備運動時の馬の様子はよく見るようにしています。

準備運動時に些細な異変に気づくことが
大きなトラブルを回避することにもつながるからです。

それでもやっぱり救護獣医師としては、仕事がないのが一番良いことですよね。

Q.競技会以外ではどのようなお仕事をされているのですか?
A. 基本的には全国32か所のクレインにいる馬の定期健診や病気や体調不良、ケガをした馬の処置を行っています。
大和高原動物診療所は、大阪と茨城に診療所があり9名の獣医師が在籍しているのですが、馬を診療所まで連れてくることはできないので、必要な医療道具や薬を全て車に積み込み、我々獣医師が診察に行くというスタイルで対応しています。


◆別府宏紀 装蹄師 (有限会社 ファーリアーズ)

別府装蹄師は、東武乗馬クラブ&クレインやクレイン伊奈、千葉にあるクレインの一部の
装蹄を担当してくれている装蹄師さんです。

東武乗馬クラブ&クレインにいる馬は、すべて別府さんが装蹄を担当してくれているため
今回は東武から出場する4頭の様子を見に来てくれたのです。
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Q.競技に際して、装蹄師さんはどういった形でサポートしてくださっているのですか?
A.今回もそうですが、クレインの皆さんは大会前に合宿を行っていますよね。ですので、合宿前に改めて装蹄をし直して、送り出しています。

競技会役員の装蹄師として参加する場合は、トラブルがあったときの対処なども行いますが、今回はその立場ではないので、自分が装蹄を担当した馬たちの様子を見に来ました。

Q.具体的に装蹄というのはどういった作業をするのでしょうか?
A.馬一頭一頭に合わせて、形や大きさを変えて馬が歩きやすい(走りやすい)蹄鉄を作ります。クランポンホール(スパイクを入れる穴)を作るのも装蹄師の仕事です。
装蹄にかかる時間は、一頭あたり1時間くらいですね。

Q.どのくらいの頻度で装蹄を行うのですか?
A.季節によって若干異なりますが、馬は1か月で約8mmツメが伸びます。
そのため、約40日で装蹄をし直しています。
(馬によっては、もう少し早く打ち替える場合があります。)

Q.人間より頻繁に靴を履き替えさせてもらえるんですね!
A.そうですね(笑)

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古川獣医師、別府装蹄師、ありがとうございました!

馬術競技を開催する上では、獣医師や装蹄師の他にもたくさんのスタッフが
サポートをしてくれています。

機会があれば、そういった方々にもインタビューをさせてもらい
皆様にお届けしたいと思います!