厩出し(うまやだし)

俳句の世界の春の季語には、馬を使った季語が色々あります。春駒、若駒などは聞いたことがあるのではないでしょうか?『厩出し』もその一つ。厩舎(きゅうしゃ)の「厩」という漢字一文字で「うまや」と読みます。厩(うまや)、厩戸(うまやど)、どれも厩舎(馬小屋)のことを指します。そういえば、教科書には「聖徳太子」の表記に「厩戸皇子(うまやどのみこ)」と併記されていることもあるようです。
この『厩出し』という季語、実は定番の春の季語のようで、調べてみただけでも100近く見つかりました!『厩出し』とはどんな行為なのでしょうか?
『厩出し(うまやだし)』
冬の間、風雪のために外へ出すことのないウマなどを外へ出し、運動と日光浴をさせ、汚れた敷きわらを取り換えてやること
(厩出し(ウマヤダシ)とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書)
雪が解けて、暖かくなって…馬たちを緑の芽吹きだした草原に放牧してあげる!(馬限定ではなく、牛たちも厩出しします)なんとなく、冬のあいだは寒くて暗い厩舎にも、明るい春の日差しがさして、ポカポカ陽気の中大掃除!そんな春のウキウキした情景が目に浮かびます。『牧開き』とも呼ぶようですね!『厩出し』の季語を使った句にはこんな句があります。
◇留金に風をほどきて厩出し/岡田史乃
◇厩出しの大きかりける馬の顔/森田峠
◇厩出しといふ実感や馬撫でて/大塚清子
◇一番に仔馬が駆けて牧開き/瀬川としひで
◇阿蘇の雪一とたびは消え厩出し/山内星水
◇垂るる尾の雪に触れつつ厩出し/倉垣和子
沢山の歌人が春の厩出しの風景を読んでくれています。
クレインの馬たちも、暖かい春は大好き!厩舎の中や、レッスン中に!?ウトウトしている馬たちもよく見かける季節です。敷き藁は使っていませんが、足元にはフカフカのおが粉が敷いてあり、ごろごろお昼寝する子もいますよ!敷き藁を使っている厩舎掃除などで使うミツマタに分かれた鍬のような道具は『厩出し(読み方はマヤダシ)』と呼ばれます。
桜が終わり、次は美しい新緑の季節。暑すぎず、寒すぎず、馬も人も春~初夏の空気を満喫したいですね!馬場を飛び出して、外乗も気持ちの良い季節です。馬上で、試しに一句詠んでみませんか?
written by Okanami
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