三重ホースファーム便り6 行ってきました!

こんにちは、高橋です。
先月初めに、三重県津市にある三重ホースファームに行ってきました。
2016年10月にオープンし、今年3年目を迎えます。

オープン当初から馬たちのお世話・管理をしているのがスタッフの松岡厩務長です。
クレイン三重ホースファームは、乗馬クラブクレインとしてもはじめての保養牧場、いろいろと考え、工夫しながら今に至っています。

三重ホースファームを訪れた日は、少しの曇り空、放牧場には4頭の馬たちが悠々と草を食んでいました。聞こえてくるのは、鳥の声と風の音、そこに佇んでいるだけで心地よさを感じる風景です。

松岡厩務長に三重ホースファームについて聞いてみました。
―いつもどんな感じで放牧しているんですか?
松岡「今、ここにいる馬たちは、ポニーを含めて12頭ほど。ここの暮らしに慣れてきた馬たちばかりなので、時間と場所を分けて馬たちを放牧しています。だいたいの馬はお互いペアになる馬ができて、放牧場の中でも一緒に行動したりします。」

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仲良しさん、あいさつに来てくれました。
そして・・
どちからともなく2頭一緒に去っていきます。
後ろにいる2頭も・・・いつも一緒です。
ミルフィーユはどの馬にも人気・・なぜ???
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―ほんとうに、2頭ぴったり一緒ですね(笑)どうやってペアが決まるんですか?
松岡「厩舎がお隣同士のパターンが多いかな。あと、ここの暮らしが長いミルフィーユは、誰からも好かれるかもしれないです。理由は・・ほんとのところはわからないですね。」

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―放牧場はどうやって管理を?
松岡「今の時期は牧草が伸びるのが早くて、なるべく刈って馬たちに与えるようにしています。牧草の種はイタリアンライグラスです。春に蒔いた種がこんな風に伸びて、あとはボロ(馬の糞)を肥料にしています。馬房掃除のときにでるボロは置いておくと発酵して肥料になります。地元の方が野菜を育てる肥料として取りにくることもあります。」
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―一番気をつけていることは?
松岡「やはり、馬の体調管理ですね。飼いの量、運動量、夏場や冬場の体温管理等々、日々の観察と管理が大切です。特に、放牧に出して戻ってきた時は、念入りに馬体をチェックします。馬同士で、ちょっと噛みあったり、蹴ったりすることもあるので・・」

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冬、こんなに雪が積もることも。
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気温が下がると馬着(馬用の衣服)を着せます。・・ごはん横取り!?

―やはり、そこが一番大変ですよね。ここでは、馬の観察、自然の観察がより必要になってきますね。
松岡「人と会話するより、馬との会話が多いかもしれません(笑)3年目を迎えて、少しずつ分かってきた部分もありますが、馬と自然が相手、まだまだ試行錯誤することも多いです。」

―けど、ここで見る馬たちは、またレッスンの時は違う雰囲気で、見ているだけでも癒される感じがあります。
松岡「そうですね、ぜひ、皆さんにも、レッスンの時とは違う、放牧されている馬たちを見に来てもらいたいですね。」

乗馬クラブクレイン会員様向けにはなりますが、定期的に『まきば塾』を開催しています。8月は24日、25日に開催、牧場体験の他に、24日は獣医による馬の勉強会、25日は馬のマッサージについても知ることができます。1日だけの参加も可能ですので、ご興味のある方は、各会場のフロントまでお問い合わせください。

最後に、帰り際、放牧場から皆を厩舎に帰す時、馬の順番と組み合わせを考えて帰していました。仲間が帰ると、ずっと目で追っていたり、入口に寄っていって、次は私の番といわんばかりの様子です。

いろいろな馬たちのシーンが見られる三重ホースファーム、これからも馬たちにとって大切な場所です。
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犬のハルとともに松岡さんが見送ってくれました。
また、来ます。

高橋

世界で活躍する馬達 ~馬の輸送~


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  東京2020年オリンピックにむけて、徐々に盛り上がりつつあります。世界中の選手が日本に集まるのは楽しみですね!そして、集まるのは人間だけでなく...馬もですよね!競馬界、乗馬界など、世界で活躍する馬達は海を越えて移動をします。その際に非常に重要になるのが【馬の空輸】です。今回は、インスタグラムやフェイスブックでも反響の大きかった、馬の輸送方法についてまとめてみました。

 通常は陸路や船で移動をすることが多い馬達ですが、遠方からの輸送では人間と同じく馬達も飛行機を利用します。しかし、生き物である上に、体重が500キロ程もある馬の輸送は、とても大変な作業であり、安全に輸送するためには様々な条件をクリアしなければなりません。クレインでも競技馬の輸送などで、空路を利用することが度々あるので、ご紹介したいと思います(オーストラリア→日本の空輸の場合、現在はキャセイカーゴ便で、シドニー→メルボルン→香港→ 成田空港というルートとなります)

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【空輸までの流れ】
 家畜伝染病予防法に定められた検疫を受けるため「検疫厩舎」で一定期間過ごす(輸出、輸入により約5日~10日間)。各種検査、ワクチン接種などを行う。その後、馬専用コンテナ(ストール)に乗り込み、貨物輸送用の旅客機に積み込まれて空輸される。

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【クレインオーストラリア駐在 茶谷スタッフのコメント】

 馬は貨物セクションにいて、グルーム(馬の世話をする担当)の席は、操縦席の後ろに6~8席あります。はしご階段で行き来ができ、離着陸時以外は、パイロットの許可を得て 、酸素ボンベを持って馬にアクセス出来ます。定期的な、水や餌やりの他、大きな物音がしたら、様子を確認しに行くこともあります。

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 航空機内には空調設備もきちんとあり、温度は15度前後に設定する様にパイロットにお願いしています(箱の中は、かなり熱がこもるので、少し肌寒いくらいで丁度良いのです)。

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 馬の様子は、馬により本当に様々です。(私見ですが)輸送で一番大変なのは、ストール(箱)に積み込む時です。怖がったり、パニックになってしまう馬もいます。飛行機の中では、出来るだけ気持ちよく過ごしてもらう為、にんじんやリンゴや糖蜜を溶かした水を定期的にやるようにしています。

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 競走馬でもレース時、ゲートに入るのが苦手な馬がいるように、馬運車や飛行機のコンテナに乗り込む時が、苦労するポイントのようです。馬と選手の周りには、グルーム、獣医、現地スタッフや馬具メーカー等・・・沢山のサポートをしてくれる人が集まり、そのおかげで安全に、万全の態勢で競技等に臨むことができます。
 
2020年オリンピックでの馬と人の活躍、本当に楽しみですね!ぜひ、熱い応援をよろしくお願いします!