蹄鉄は、幸運を呼ぶお守り⁉ オーダーメイドの健康器具!?
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縁起の良い贈り物『蹄鉄(ホースシュー)ギフト』
縁起の良い贈り物として人気の『蹄鉄(ホースシュー)ギフト』は、「魔除け」「幸運」「交通安全」などの願いを込めたプレゼントとして有名です。
本物の蹄鉄を使ったお守りや、馬蹄(ばてい)モチーフのアクセサリー、名入れグッズなど、日本でもすっかり定着した幸運アイテムなので、さまざまなお店で見かけることができます。
そんな蹄鉄ですが……実は飾る向きによって意味が変わることをご存じでしたか?
上向き?下向き?蹄鉄の向きで変わる意味
蹄鉄は、U字の開いている部分が上にくるものを「上向き」、開いている部分が下にくるものを「下向き」と呼びます。

上向きの蹄鉄
意味
・幸運を受け止める
・運がこぼれ落ちない
・富をためる
おすすめの場所・アイテム
・玄関
・お守り
・アクセサリー
・結婚式の装飾
下向きの蹄鉄
意味
・不運を落とす
・幸福を振りまく
・魔除け
・厄除け、厄払い
おすすめの場所・アイテム
・店舗の入り口
・厄除けの飾り
・馬術大会の装飾
上向きでも下向きでも、どちらも縁起の良い意味が込められているため、「こちらはダメ」というタブーはありません。
一番叶えたい願いに合わせて飾るのがおすすめです。
日本では上向きの蹄鉄を飾ることが多いですが、海外では下向きも一般的です。厄除けや魔除けの意味を持つことから、「交通安全」のお守りとして選ばれることもあります。
蹄鉄の歴史
蹄鉄は、ただの「鉄の輪」ではありません。
古くから馬の足を守り、健康や運動能力を支えてきた大切な道具です。
その歴史は古代ローマ時代までさかのぼります。当時は現在のような蹄鉄ではなく、「ヒッポサンダル(Hipposandal)」と呼ばれる金属製のサンダルのようなものを馬の足に装着していました。
現在の蹄鉄の原型となるU字型のものが登場したのは5〜6世紀頃といわれています。その後、9〜10世紀頃には現在に近い形へと発展しました。
さらに18〜19世紀、産業革命によって馬の利用が急増すると、蹄鉄の需要も大きく増加し、「装蹄師(そうていし)」という専門職も確立されていきます。
現在ではさらに進化し、用途に合わせてさまざまな素材の蹄鉄が使われています。
・アルミ製(軽量で主に競走馬に使用)
・樹脂・プラスチック製(クッション性が高い)
・ゴム入り(滑りにくい)
・治療用蹄鉄(蹄の病気やケガのリハビリなど)
馬の仕事や運動内容、蹄の状態に合わせて、最適な蹄鉄が選ばれています。
蹄鉄で歩き方やバランスをサポート!?
蹄鉄は馬の足を保護するだけではありません。
実は、歩行や蹄のバランスをサポートする役割もあります。
例えば、外側へ足を振って歩いてしまう馬には、蹄鉄の一部を少し厚くしてバランスを調整することがあります。
また、蹄(ひづめ)が割れやすい馬には、「ハートバーシュー」や「エッグバーシュー」と呼ばれる、後ろ側がつながった形状の蹄鉄を使用し、蹄への負担を分散させます。
さらに、足を引きずる癖がある馬には、蹄鉄のつま先部分を丸く加工する「ローリング加工」を施し、足が前へ出やすくなるよう工夫することもあります。
このように、馬の状態に合わせてさまざまな種類や加工方法が使い分けられているのです。
蹄鉄は、人間でいうインソールや姿勢をサポートする靴のような存在です。
一頭一頭の足に合わせて作られるオーダーメイドの蹄鉄は、装蹄師の高い技術によって支えられています。
馬の健康や快適な歩行、さらには競技でのパフォーマンスにも大きく関わる、大切な道具なのです。
知れば知るほど奥が深い「蹄鉄」。
乗馬クラブなどで馬に会ったときは、ぜひ足元にも注目してみてください。きっと新しい発見がありますよ。
Written by Okanami
馬をもっと身近に感じてみませんか?
蹄鉄の形や役割を知ると、馬の足元を見る楽しみも少し変わってきます。 乗馬クラブクレインでは、初めての方でも参加できる体験乗馬を実施しています。実際に馬に触れ、背中に乗ってみると、写真や動画だけでは分からない馬の大きさや温かさ、動きを間近に感じることができます。 蹄鉄にも注目しながら、馬との時間を楽しんでみませんか?
プロフィール
大学卒業後、乗馬クラブクレインに入社し、埼玉・大阪で14年間勤務。小学1年生と5年生の子どもも馬が大好きで、家族で外乗を楽しむことも。夫は馬の獣医師で、家族全員が馬と関わる生活を送っています。
経歴
大学卒業後、乗馬クラブクレイン入社 埼玉・大阪のクラブで14年間勤務 現在はクレインのコラムを執筆しつつ、フォトグラファーとしても活躍。
保有資格・認定
乗馬ライセンス障害2級 ダイビングライセンスPADI AOW 普通自動二輪免許




