全日本障害馬術大会PartⅠ2018

全日本障害馬術大会PartⅠ2018

こんにちは。障害馬術取材チームです!

11月15日(木)から18日(日)にかけて、兵庫県の三木ホースランドパークで行われた「第70回全日本障害馬術大会2018PartⅠ」へ取材に行ってきました。

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※写真:三木ホースランドパークの外観

今大会は"全日本"という名前からもわかるように、日本で一番強い人馬を決定する大会です。

そのため、誰でも出場できる大会ではなく、年間を通し一定以上のポイントを獲得している人馬だけが出場できる、いわば障害馬術のトップ選手が集まる大会なのです。

全日本障害馬術大会は、1日目(15日)と2日目(16日)にそれぞれ行われる、中障害飛越競技Aと大障害飛越競技、中障害飛越競技Bが予選となり、2日間の結果から、予選を通過した人馬のみが17、18日に行われる決勝に進める、というルールで行われました。


まずは、11月15日、16日の大会結果からお伝えします。各競技で、乗馬クラブクレインから入賞以上の成績を収めたのは以下の選手でした!

11月15日
中障害B(S&H)予選
森裕悟 選手(クレイン東京)& ファンタジスタ 優勝

大障害B(S&H)予選
中野善弘 選手(クレイン千葉 富津)& CRNベガス 優勝 
岩館正彦 選手(クレインオリンピックパーク)& I'mキングスクロス 4位入賞

11月16日
中障害A(S&H)予選
岩館正彦 選手(クレインオリンピックパーク) & I'mキャスパー 5位入賞
重枝佑佳 選手(乗馬クラブ クレイン多々良)& チアーズ 7位入賞

大障害B(標準)予選
岩館正彦 選手(クレインオリンピックパーク) & I'mキングスクロス 2位入賞
中野善弘 選手(クレイン千葉 富津) & CRNベガス 4位入賞


初日からクレインの選手たちが大活躍でした!
ここからは11月17日と18日に行われた各競技の詳細について、優勝された選手を中心に、走行中の写真とともにご紹介していきます♪

【11月17日】
◆中障害B(標準)予選
クレインからは11人馬が出場し、岩館正彦 選手(奈良県馬術協会) &ジャンヌが2位、森裕悟 選手&ファンタジスタが4位に入賞されました。おめでとうございます!

◆中障害A(標準)予選
クレインからは6人馬が出場し、重枝佑佳 選手&チアーズが堂々の走りで、62.50というタイムをたたき出し、優勝しました!

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※写真:重枝選手とチアーズの走行中の様子。

ここで、優勝した重枝選手にお話をお聞きしました!
「勝敗にはこだわらず、欲が出なかったのが良かったのかもしれないです。予選をいい形で通過しようと思っていたので、結果が出てとても嬉しいです。決勝ではジャンプオフに残り、スピードにこだわった走りをしたいと思います」
ありがとうございました!
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※写真: 表彰式後の重枝選手。おめでとうございます!

◆大障害B(決勝)
クレインからは3人馬が出場し、岩館正彦 選手 & I'mキングスクロスが優勝、中野善弘 選手 & CRNベガスが3位入賞とクレインの選手が表彰台の上位に来る結果となりました!

クレインの中ではまず、木下建太郎 選手&CRNコスタブラバがトップバッターを飾りました。華麗な走りで、障害減点は8点となるも、76.19という好タイムで完走しました!

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※写真:木下選手とのCRNコスタブラバの第一走行時の様子。

続いては岩館正彦 選手&I`mキングスクロスの出場です!
第一走行では序盤から安定した走りを見せ、タイム74.13減点ゼロでジャンプオフへ進みます。続くジャンプオフも、減点ゼロのまま37.12というタイムでフィニッシュ!
岩館選手がジャンプオフを終えた時点で、残るは中野選手一人、この時点で岩館選手がTOPタイムとなりました。

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※写真:(左)岩館選手とI`m キングスクロスの第一走行時(右)ジャンプオフの様子

最後は、中野善弘 選手&CRNベガスの登場です!
第一走行では、減点ゼロで75.15という好タイムをマークしジャンプオフに進出します!続くジャンプオフではスピードを意識した攻めの走りを見せ、4点の減点はありましたが、36.01という見事なタイムで完走し、3位入賞となりました!

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※写真:(左)中野選手とCRNベガスの第一走行時の様子(右)ジャンプオフでの様子

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※写真:大障害Bの表彰式の様子

表彰式の後、優勝した岩館選手にお話を伺いました!
「純粋に、優勝を目指して今までやってきたので、とても嬉しいです。馬を信じ、馬の持つ能力を最大限発揮できたことが勝因だと思います。コーチや仲間のサポートに支えられたので、今回、結果を出すことで恩返しができたかなと思います。来年も日本一になれるよう一試合一試合、完璧を追い求めて取り組んでいきます」
ありがとうございました!

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※写真: 表彰式後の岩館選手。ガッツポーズ!

【11月18日】
◆中障害A(決勝)
全24人馬が出場したこちらの競技では、岩館正彦 選手&I`m キャスパーが9位入賞、重枝佑佳 選手&チアーズが10位入賞と大健闘でした。

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※写真:岩館選手とI`m キャスパーの走行時の様子
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※写真:重枝選手とチアーズのウイニングランの様子

入賞、おめでとうございます!

◆中障害B(決勝)
今大会の最終種目となる、全40人馬が出場したこちらの競技では、滝澤和希 選手(クレイン千葉 富津)&CRNエンデバーが4位に入賞し、森裕悟 選手&ファンタジスタが優勝を飾りました!

ジュニア時代から活躍を見せていた滝澤選手の第一走行では、実力の伴った安定した走りを見せ、減点ゼロのままジャンプオフへの進出が決定!ジャンプオフでは、スピードを意識しつつも丁寧な走行で減点ゼロをキープし、42.45というタイムで4位入賞となりました!
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※写真:滝澤選手とCRNエンデバーの走行時の様子

続く、森選手&ファンタジスタは予選を上位で通過し、クレインの中では最終走者として出番を迎えました。
第一走行では障害を華麗に飛び越えながら、減点ゼロのまま70.31というタイムで完走し、ジャンプオフへ進出!続くジャンプオフでは一番最後の出番、暫定一位は39.83というタイム、これを上回らなければ勝つことができません。見ているほうも、緊張が走ります。
そんな中、森選手は堂々の走行で、減点ゼロをキープしたまま39.57というTOPタイムを出し、優勝を決めました!ゴール後、タイムが出た瞬間、ガッツポーズ!まさに僅差を勝ち切った、見事な走行でした。

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※写真:表彰式での森選手(左から二番目)と滝澤選手(右から二番目)

競技を終えた森選手から、今回の感想と今後の抱負をお聞きしました!
「勢いを持って、行くしかないと思って走り切りました。元々スピードのある馬で、調子が良かったことも勝因の一つかと思います。コーチとは作戦を話し合って、それを忠実に実行できたので良かったです。今後は自分の弱点を克服しつつ、馬の良さを引き出せるようなトレーニングをしていきたいと思います」
ありがとうございました!

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※写真:表彰式後の森選手。おめでとうございます!

最後に中野善弘選手とロッドコーチから、今回の大会に寄せてコメントをいただきたいと思います。

―――今回の大会の手ごたえはいかがでしょうか?
中野選手「CRNベガスはずっと故障が続いており、コンスタントに試合に出続けることができなかったのですが、ここ一か月くらいで調子が戻ってきて、無事に本番に調子を合わせることができました。大障害B決勝はもちろん勝ちたかったですが、とにかく今回のクレイン選手の活躍は素晴らしく、クレイン選手出場9種目中5種目優勝、決勝出場3種目中2種目優勝とロッド氏の指導の下、素晴らしい結果となりました」

ロッドコーチ「5種目でクレインの選手が優勝できたので、今回は自分が着任して以来一番とも言えるくらい良い結果となりました。選手たちも試合に集中できたのではないかと思います。若い選手の実力も徐々に底上げできているという手ごたえを感じています」


―――来年度の抱負をお聞かせください。
中野選手「パートナー馬であるCRNベガスのコンディションも良くなっています。ただ、無理をさせてしまった部分もありましたので少し休ませつつ、来シーズンに向けて調子を合わせていきたいと思います。来年の全日本もクレインの選手が大活躍し、今年以上の成績が取れるようにいいチームワークで全員の力で頑張ります」

ロッドコーチ「グレナディールテストを経て、来年の編成が決まるので、そこから年間のスケジュールや個人の目標などを決めていきます。引き続きトレーニングを続け、各々の実力を伸ばしていけたらと思っています」

ありがとうございました!

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※写真:全試合終了後のロッドコーチと中野選手

以上で4日間を通し、全12種目の競技中9種目に出場し、そのすべてで入賞することができました!また、そのうち5種目でクレインの選手が優勝するという結果を残すことができました。これも、日々応援してくださっている皆様のおかげです。
ありがとうございました!

引き続き応援のほど、よろしくお願いします!

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