第25回全国障がい者馬術大会&第1回全日本パラ馬場馬術大会
こんにちは、高橋です。
秋は馬術大会のシーズン、実はこんな全日本大会も行われています。
それは、第25回全国障がい者馬術大会&第1回全日本パラ馬術大会です。
11/10(金)~12(日)、三木ホースランドパークで開催されました。
知的障害、身体的障害を持つすべての方が、馬に乗ることで、馬とコミュニケーションを取ろうとすることで、日常にはない経験をし、それが生活の向上の一助になる。
障害者乗馬はそんな観点からスタートしたようです。
そして、パラ馬場馬術競技は、パラリンピックで行われる唯一の馬術競技。
2020年を見据え、今回は第1回全日本大会が行われました。
パラ馬場馬術競技は、障害の種類や程度により5つのクラスに分けられます。
今回は乗馬クラブクレインから小川博之選手とパートナー馬である李妃華が出場しました。
小川選手は1993年全日本馬場馬術インターメディエイトⅡで優勝。
1995年にはルクセンブルクで開催されたヨーロッパ選手権グランプリに出場。
その後、視野がどんどん欠けていく緑内障を患い、現在はかすかに見える状況に、それでも馬場馬術に対する思いは強く、先日、グレードⅤのクラス認定を受け、本格的にパラ馬場馬術競技にチャレンジすることになりました。グレードVでは3種の歩様・二蹄跡運動が求められます。
パートナーの李妃華
小川選手に少しお話をお伺いしたところ、現在はポイントの把握し、正確な図形を描けるようにチャレンジしているとのこと、見えないところをどうカバーするかが課題だそうです。パラ馬場馬術では自身の障害を補うために道具を使用することが認められています。小川選手は表記の横にコーンを置き、それを目印にポイントを把握するようにトレーニングしています。
小川選手のパラ馬場馬術競技へのチャレンジは、まだまだ始まったばかり、オリンピックへの意気込みが感じられました。
第25回全国障がい者馬術大会には、クレイン茨城から長谷川直輝さん、
そしてクレイン加古川で練習している深津 類さんが出場しました。
長谷川直樹さんはスペシャル競技A(常歩の部)に出場、きりっとした姿勢が印象的でした。
今回は、はじめて乗る馬ユキミとパートナーを組んで臨みました。いつもクレイン茨城ではカルーアとコンビを組む長谷川さん、カルーアとなら息もぴったり合うのですが、はじめての馬で競技出場はチャレンジです。
しかし、終始マイペースでゴールを切ることができました!
深津 類さんはスペシャル競技B(速歩の部)に出場、やはりはじめて乗る馬ユキミとコンビを組み、経路に臨みました。
終わった後にお話しを聞くと「楽しかった。」と一言。緊張する場面でも楽しめることができるなんて、ユキミとパートナーシップを上手く結べたことが伝わってきました。
実は障害馬術の中野善弘選手のファンで、今回鞍の下にひいていたゼッケンには中野選手のサインが!
敬礼がかっこよく決まっていました。
今回の大会には、リオパラリンピックで5大会連続で金メダルを獲得したLee Pearson(リー ピアソン)選手が来場、馬場馬術の演技を披露されていました。
馬とパートナーを組むという点で、求められることは同じです。
どうコミュニケーションを取っていくか、それを頑張って追及していく姿は素晴らしかったです。これからも応援していきます!
以上、レポートでした。
高橋