アジア大会を見に行こう!|リハーサル大会で見る総合馬術の魅力

馬術競技・大会

アジア大会へ向けて

3月13日から15日にかけて、JRA馬事公苑で「CCNHybrid Tokyo Technical Rehearsal Competition」が開催されました。

この大会は、2026年アジア大会に向けた馬術競技のリハーサル大会として行われたものです。

実施されたのは総合馬術競技。総合馬術では、馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術の3種目を、同じ人馬で競います。

乗馬クラブクレインからは樫木 俊選手と弓良 隆行選手が出場。ほかにも、アジア大会出場を目指すトップクラスの選手たちが出場していました。

その舞台で、樫木選手とスプランドゥールが見事優勝しました。


2026年アジア大会では、総合馬術のほかに馬場馬術、障害馬術も行われます。

それぞれの競技には異なる魅力があります。

総合馬術(Eventing)

馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術の3種目を競うことから、“馬術のトライアスロン”とも呼ばれます。

なかでもクロスカントリーは迫力があり、ぜひ会場で見てほしい競技のひとつです。

馬場馬術(Dressage)

馬と選手が呼吸を合わせ、正確で美しい動きを見せる競技です。

「馬ってこんなに繊細に動けるの?」と驚くほど、人馬の調和を感じることができます。

障害馬術(Jumping)

コース上に設置された障害を、決められた順番で飛越していく競技です。

障害のバーが落ちるかどうか、その一瞬の緊張感も見どころのひとつです。

リハーサル大会で見るクロスカントリー競技

馬術では、馬と人のパートナーシップが何よりも大切です。

馬の能力が高くても、ライダーとの相性やコミュニケーションがうまくかみ合わなければ、その力を十分に発揮することはできません。また、ライダーの技術が高くても、馬がまだトレーニングの途中であれば、同じように本来の力を発揮することは難しくなります。

総合馬術の大きな見どころのひとつが、2日目に行われるクロスカントリー競技です。

今回のリハーサル大会では、本番を想定した2スタークラスのコースが設定されました。

コースの距離は2,700m、走行スピードは分速520m。24障害・29飛越という設定です。

実際のコース図はこちらからご覧ください(TOKYO2026 TEST EVENTS 2*.PDF)

まずは、6番から9番障害までの選手たちの走行を見てみましょう。

樫木選手&スプランドゥール

弓良選手&マキシマスプライム

戸本選手&フェア・ドゥ・ランス

初老ジャパンの戸本一真選手も出場していました。

同じコースを走っていても、障害への入り方や馬の動きなど、それぞれに違いがあります。

では、17番から19番の走行を見てみましょう。

樫木選手&スプランドゥール

弓良選手&マキシマスプライム

戸本選手&フェア・ドゥ・ランス

走行中、選手が馬の首をポンポンと軽くたたく動作が見られます。

これは、障害をしっかり飛んでくれた馬を褒めているしぐさのひとつです。

競技中も、選手はただ馬を走らせているわけではありません。馬の反応を感じながら声や手、体の動きでコミュニケーションをとり、一つひとつの障害へ向かっていきます。

こうした競技中の馬と選手のやり取りにも注目してみると、クロスカントリー観戦がさらに面白くなります。

コースを読み、馬とともに攻略する

選手たちは競技前にコースを何度も歩き、規定タイム内にゴールできるよう、走行スピードや障害へ向かうラインを考えます。

総合馬術の最終日に行われる障害馬術でも、選手は事前にコースを歩いて下見を行います。

続いて、障害馬術競技の走行を見てみましょう。

今回の競技では、約1分ほどの走行時間の中で11障害を飛越します。障害の高さは1.2m。バーは固定されているわけではないため、馬の脚が触れると落下することがあります。

そのため、障害へ向かうスピードや踏み切る位置、次の障害へ向かうラインなど、より繊細な判断とコントロールが求められます。

樫木選手&スプランドゥール

総合馬術では、馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術の3種目を終えた時点で、減点数が最も少ない人馬が上位となります。

今回のリハーサル大会では、樫木選手とスプランドゥールが見事優勝しました。

樫木選手、スプランドゥール、おめでとうございました。

アジア大会本番は、馬術の魅力を体感する絶好のチャンス

馬術は「生き物とともに競う」唯一のオリンピック競技。

ぜひ会場に足を運んで、馬の息づかいや選手とのやり取り、障害を越えた瞬間の歓声、そして人馬がひとつになって競技に挑む姿を体感してみてください。

テレビや配信では伝わりきらない“空気の震え”が、会場にはあります。

馬術をまだ見たことがない方へ

「ルールが難しそう」
「どこを見ればいいのかわからない」

そんな声をよく聞きますが、実は馬術は“感じるスポーツ”。

馬が障害を越える瞬間の迫力、選手の集中した表情、馬の美しいフォームなど、気になったところを自由に楽しんでみてください。

さらに、応援したい選手や馬が見つかると、競技を見る楽しさはもっと広がります。

アジア大会の馬術競技の日程や種目、初めて観戦する方におすすめの見どころについては、別の記事でも詳しくご紹介します。

アジア大会・馬術競技のチケット購入ガイド

― 応援の第一歩は「応援ID」登録から ―

アジア大会(愛知・名古屋2026)の観戦チケットは、大会公式チケットサイトから購入できます。

ただし、購入には 「応援ID」登録が必須 となっています。

これは大会を盛り上げるための公式IDで、登録すると競技情報やイベント情報も受け取れる仕組みです。

Aichi-Nagoya 2026 公式チケットサイトはこちら!

馬術を見たあとは、実際に馬に乗ってみませんか?

競技で見せる迫力ある姿も、乗馬クラブで見せる穏やかな表情も、どちらも馬の魅力です。 乗馬体験では、実際に馬とふれあいながら、人と馬が息を合わせる楽しさを感じていただけます。

高橋 砂美子
監修者

プロフィール

大学時代に乗馬を始める。卒業後、乗馬クラブクレインに入社。主に乗馬体験レッスンを担当、多くの方に乗馬や馬術、馬について広めるべく活動している。

経歴

大学馬術部にて乗馬を始める 乗馬クラブクレインで26年勤務

保有資格・認定

全国乗馬倶楽部振興協会ブリティッシュ初級指導者資格 全国乗馬倶楽部振興協会障害1級 日本馬術連盟騎乗者資格B級

所属・役職

乗馬クラブクレインインストラクター(乗馬クラブクレイン千葉富里)