奥深い世界!父から受け継ぐ「血統」 vol.1
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もうすぐ迎える「父の日」。馬の世界では外すことのできない「父」からうけつぐギフト。今回は“血統”のお話です。
■競馬の世界で語られる「父系」と「母系」
競馬の世界では血統は、単なる親子関係ではなく、重要な参考ポイント!父親(種牡馬)×母親(繁殖牝馬)から生まれる馬達。特に、父親(種牡馬)の特徴を色濃く受け継いで生まれてくるといわれています。ここからは少しマニアックなお話ですが…血統を知るときに「父系(サイアーライン)」と「母系(ボトムライン)」の二つの流れが重要になります。
●父系(サイアーライン)
父から父へと受け継がれる“系統”では、スピード・パワー・気性などの特徴が比較的はっきり現れます。
代表的な例としては、
- サンデーサイレンス系:瞬発力・柔らかいフットワーク
- キングカメハメハ系:パワー・持続力
- 欧州型(ノーザンダンサー系など):重厚なスタミナ
父系は「どんな走りをするか」を予測する上で重要な指標とされます。
●母系(ボトムライン)
一方で母系は、気性や体質、成長スピードなど“内面的な特徴”が色濃く出ると言われています。 競馬ファンの間では「母の父(BMS)」が重視されるのもそのためです。
■乗馬クラブの馬にも血統の個性がある
競走馬ほど血統が勝敗に直結するわけではありませんが、乗馬クラブで暮らす馬たちにも、確かに血統の影響が息づいています。
●サラブレッド系
反応が鋭く、軽い動きが得意。 父系にスピード型の血が入っていると、乗り味がシャープで敏感な傾向があります。
●重種・半血(ハーフブラッド)
落ち着きがあり、力強い。 欧州の温血種(ホルシュタイン、ハノーバーなど)は、ジャンプやドレッサージュで高い能力を発揮します。
●アラブ系
持久力に優れ、長時間の運動でも疲れにくい。気性は素直で、距離を走る外乗などに向いています。
乗馬クラブで馬に乗っていると、「この子は繊細で反応が速い」 「この子は落ち着いていて初心者に優しい」 といった違いを自然と感じますが、その背景には血統が持つ“受け継がれた性質”があるのです。
■人間が「父親」「母親」から受け継ぐもの
人間の場合も父親、母親からの遺伝はとても重要ですが、実は両親からまんべんなく受け継ぐのではなく、ある程度決まりがあるのをご存じでしたでしょうか?
●父親から受け継ぎやすいもの
- 体格のベース(骨格・身長の傾向)
- 筋肉のつき方・運動能力のタイプ
- 顔立ちの輪郭
- 気質の“外向性・内向性”の傾向
- 声質・声の響き
- ストレス耐性のタイプ
父親由来の遺伝は、外見の“骨格的な部分”や、行動のエネルギー量に影響しやすいと言われています。
●母親から受け継ぎやすいもの
- 表情の細かい特徴(目元・口元の雰囲気)
- 肌質・髪質
- 体質(アレルギー・免疫の傾向)
- 感受性・情緒の安定性
- 細やかな気質・共感性
- 学習のスタイルや集中力のタイプ
母親由来の遺伝は、繊細な気質や体質、感情の動き方に影響しやすいとされています。内面的な特徴を受け継ぎやすいのは、馬と同じですね。
■クレインで活躍する元競走馬たち
乗馬クラブクレインには、競走馬として活躍したのち、第二の馬生を歩んでいる元競走馬たちが多く在籍しています。彼らもまた、父系・母系から受け継いだ個性をそのままに、今は乗馬として新しい魅力を見せてくれています。「この反応の速さはサラブレッドらしい」 「この慎重さは母系の気性かもしれない」そんなふうに血統を知ると、馬との時間がより深く、さらに楽しく感じられるようになりますね!
元競走馬たちの紹介ページはこちらからご覧いただけます。
▶ クレインにいる元競走馬たちはコチラ
5月、6月は「母の日」「父の日」とつづき、なんとなく「家族」のことを考える機会も多いのではないでしょうか?馬も、人も、動物たちがみな受け継いでいる「遺伝」という素晴らしいプレゼント。遡っていけば「すべての哺乳類は約2億年以上前の『共通祖先』から分かれた仲間」、実は、馬も人も遠い親戚(笑)です。考え出すと、なんだか壮大な宇宙を感じますね!
written by Okanami
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