馬の毛って奥が深い 体毛とたてがみの不思議

馬の体を包む体毛や、風に揺れるたてがみには、見た目以上にたくさんの役割があります。季節ごとの生え変わりや体を守る仕組みなど、体毛には馬の暮らしの知恵がぎゅっと詰まっています。今回のコラムでは、そんな馬の毛について少しご紹介します。
馬の体毛が教えてくれること
馬の体をよく見ると、まず目に入るのが全身を覆う体毛です。短く密に生えた短毛と、尾やたてがみのように長く伸びる長毛の二種類があり、それぞれに大切な役割があります。外からの衝撃を和らげるクッションになったり、ばい菌が皮膚に直接触れないよう守ったりと、馬の体を支える仕組みが詰まっています。
さらに、体毛は周囲の刺激を敏感に感じ取るセンサーのような働きも持っています。馬が撫でられると気持ちよさそうに落ち着くのは、この知覚作用のおかげです。
季節で変わる毛の生え変わり
馬の体毛の特徴として、季節に合わせた毛の生え変わりがあります。寒い季節になると、長くて密度の高い冬毛が生え、冷たい空気から体を守ります。暖かくなると、短くスッキリとした夏毛へと生え変わり、体温がこもりにくく過ごしやすい状態になります。
ただし、乗馬クラブの馬や競走馬は冬でも馬着を着ることが多いため、自然環境にいる馬ほど冬毛がもこもこに伸びることはありません。特に競馬の世界では、冬毛が目立つと「手入れ不足」「代謝が落ちている」とみられることもあり、管理者にとっては気を配るポイントです。
生え変わりの時期に丁寧にゴムブラシでブラッシングをすると、抜けかけた冬毛やフケがよく取れ、馬の体がツルツルと輝いて見えるようになります。冬毛をしっかり抜いてあげると、夏場に体を洗うときにすぐ乾き、体が濡れてしまったときも冷えにくくなります。

毛流について
馬に限らず、哺乳動物の全身の毛は一定の方向に向かって生えています。この毛の流れを毛流といいます。
ブラッシングをするときは毛流に沿って行うと、見た目がきれいに整います。
馬の場合、毛流は背中側から腹に向かって流れています。
雨にあたると、雨水は毛流に沿って素早く体の表面を流れ落ちます。つまり、毛流があることでずぶぬれになっても雨水が皮膚に達しにくくなり、体温が奪われるのを防いでいると考えられます。
上半身から流れてきた水の一部は、肢へと流れていきます。球節、繋、かかとへと流れてきた水は、かかとのくぼんだ部分に溜まりやすく、それが原因で皮膚トラブルになることがあります。雨にあたった際には、ここをきれいにふき取ってあげると安心です。

たてがみの役割について
馬の外見を象徴するたてがみにも、興味深い説がいくつかあります。たてがみは哺乳類の頭や頚に密集して生える長い毛のことで、その役割はまだはっきりとはわかっていません。
走るときに上がる体温を、気化熱の働きで下げる効果があるのではないかという説や、眼の後ろ側という馬の死角になる位置にあるため、触覚を通して周囲の状況を把握する助けになっているという説もあります。
競技会やショーでは、たてがみを編んだり飾りをつけたりしておしゃれを楽しむ馬もいます。たてがみは、実用面だけでなく馬の魅力を引き立てる大切なポイントでもあります。

今回は馬の体毛についてご紹介しました。
ご来厩の際にはぜひ、その手触りや毛並みの美しさに注目してみてください。
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