馬の耳ってこんなにすごい!気持ちがわかる4つのサイン

馬ってどんな動物

皆さんは、馬の顔を見たとき、どこに注目しますか?
つぶらな瞳、ぷるんと柔らかい鼻先……魅力的なパーツはたくさんありますが、今回注目したいのは 「馬の耳」 です。

実は、馬の耳は音を聞くだけではありません。
まるでレーダーのように動き、気持ちを語る大事なコミュニケーション手段でもあるんです。
今回は、知れば知るほど愛おしくなる「馬の耳」の秘密をご紹介します。

360度をカバーする高性能レーダー?

草原で草を食むイメージの強い馬ですが、本来は外敵から身を守るため常に周囲を警戒して生きてきた 草食動物
いつ、どこから危険が迫るかわかりません。だからこそ、馬は食事中でも周囲の情報をキャッチする必要があるのです。

その“情報収集アンテナ”が です。

馬の耳まわりには10種類以上の筋肉がついており、このおかげで左右の耳を別々に、しかも180度近くまで自由に動かすことができます。
顔は前を向いたまま、片方の耳は後ろ、もう片方は横の気配を探る……なんてこともお手のもの。
まさに高性能レーダーですね!

人間には聞こえない「音の世界」

馬は、人間とは少し違う“音の世界”で生きています。

文献によって幅はありますが、馬が聞き取れる周波数は人より広く、特に 1,000〜16,000Hz の音に敏感だといわれています。

具体的には……

・女性の話し声(約1,000Hz)

・ソプラノ歌手の声(約2,000Hz)

・シンバルなどの金属音(4,000Hz〜)

そのため、工事現場の機械音など高周波を含む鋭い音には驚きやすいこともあります。
私たちにとっては“大きめの音”でも、馬にとっては“耳をつんざくような衝撃”に聞こえている可能性があります。

耳を見れば気持ちがわかる? 馬の耳サイン4選

馬は言葉を話しませんが、耳の動きにはたくさんの“感情”が表れます。
乗馬クラブで馬に接するとき、ぜひチェックしてほしい耳のサインを紹介します。

1. 耳を前に向けてピン!

サイン:興味津々 or 警戒

前方の何かに意識が集中しています。

「なんだろう?」という好奇心か、「大丈夫かな?」という警戒の場合も。
緊張していたら、優しく声をかけて安心させてあげてください。

2. 耳をくるくる素早く動かす

サイン:周囲を確認中

くるくる動くときは情報収集中

洗い場の人の動きや物音をキャッチしながら状況を整理しています。
とても賢く、観察力のある証拠です。

3. 耳が横にふわっと向く

サイン:リラックス

力が抜け、ぽわんと横に向いているときは安心している状態。
撫でてあげると喜ぶことが多いです。
ただし、体調がすぐれないときも耳が垂れることがあるので、目の輝きや全体の様子も一緒に見ましょう。

4. 耳を後ろにぺたんと伏せる

サイン:怒り・拒絶

これは要注意サイン!

「近づかないで」「イヤだ!」という強い拒否の気持ちです。
野生では耳を守るために後ろへ伏せる習性があるため、興奮したときにこの形になります。
無理に近づかず、ゆっくり落ち着くのを待つのが安全です。

まとめ:耳を見ると、もっと仲良くなれる

馬の耳は、とても多くのことを教えてくれます。

「今、安心してるな」
「さっきの音が気になっているんだな」

そんなふうに耳の動きから気持ちを読み取れるようになると、馬とのコミュニケーションがぐっと楽しくなります。

乗馬クラブクレインにご来厩の際は、ぜひ馬たちの耳に注目してみてください。
きっと、「今こんなこと考えてるよ!」と、かわいらしいサインを送ってくれるはずです。

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