寒さ到来、冬の馬達

 急に気温が下がり、秋を通り越して冬が来てしまったような気候です。こんなに急激に寒くなると、体調を崩さないか心配!暑すぎるのも嫌だけど、寒くなると暑さが恋しくなります。馬達はどうでしょうか?夏派?冬派?答えは断然冬派です!

■マイナス10度もOK!!
実は馬達はもともと寒さに強い動物。マイナス10度でも元気に過ごせる体質で、実際、北海道の競走馬の育成牧場などでは冬季でも屋外の放牧がおこなわれています。寒さに強い体質形成のために馬の体内では、代謝を促進するホルモンが寒い環境ではよくでるそうです。

寒さが大好きな馬達は、ぐったりするくらい暑い日本の夏を乗り越え、寒くなってくるとグングンと元気になってくるので、レッスンで気づく方もいるかもいれません。ちなみに馬以外の他の動物たちはどのくらいの耐寒温度があるのでしょうか?

 [生き物の耐寒温度]

エゾユキウサギ マイナス30~40°

ホッキョクグマ  マイナス50~60°

  ラクダ     マイナス30°前後

  カタツムリ   マイナス100~120°(仮説)

 まさかのカタツムリ、驚異的な体感温度です!ちなみに人間は内臓温度を35°~37°位に保たなければいけないので、上記の動物たちに比べるとかなりデリケートですね。適切な防寒装備をしなかった場合は、31°以下になると心臓が止まってしまう危険があります。

■犬のように冬毛モコモコ?

 馬達も「冬毛」はあります。秋から冬になると、長く柔らかいモコモコした毛が生えています。

特に寒冷地の在来馬(寒立馬など)たちは、もっこもこのふわふわになりますが、実際競走馬や乗馬クラブの馬達は、馬用の防寒服(馬着)をきせたり、保温管理をするので、あまりモコモコにはなりません。特に競走馬の世界では、冬毛があると「厩務員の管理、ブラシ不足」「代謝が落ちている」などの見方をされることが多く、デメリットととられるようですね。

■冬用ごはん

 馬達の飼料は通年通して同じわけではありません。季節や、馬の年齢、体調に合わせてそれぞれのレシピがあります。例えば夏なら塩分補給も重視したり、冬場ならオイル添加をしたり。高齢のご飯は水やお湯でしっかりふやかしてあげることもあります。

■冬乗馬の楽しみ方

  〇冬ダイエット 

   冬は実は夏より基礎代謝が上がりやすいので、ダイエットにぴったり。乗馬の運動効果UPも期待できます。夏よりも快適に鞍数を増やすこともできますね!

  〇冬外乗を楽しむ

   外乗は通年を通してできますが、冬ならではの雪原外乗はいかがでしょうか?一面の銀世界での乗馬。一度は体験してみたい!

  〇冬ファッションを楽しむ

   年々種類も豊富で可愛いアイテムの増えている乗馬ファッション。冬ならではのコーデュロイキュロットや、ネックウォーマー。馬達にも可愛い冬デザインの馬着、馬と人のリンクコーデなど、冬ならではの乗馬ファッションを楽しむのもいいですね。

 馬の体温は人より高いので、ぎゅっと抱きしめると…きっとその温かさに癒されます。馬と過ごす日本の冬。ぜひ素敵な時間を過ごしてくださいね!

written by Okanami

参考資料 JRA馬の資料室 馬の資料室(日高育成牧場): 厳寒期のサラブレッド育成に関する研究

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