春は馬たちの“ごちそう”の季節 ~青草は旬のフルーツ!?~

― 馬たちのごはん、おやつ、消化のひみつ ―
一気に暖かくなり、茶色だった景色が、カラフルな花々と新緑が映える鮮やかな景色に変わってきました!我が家の馬カレンダーもみずみずしい若草をはむ、馬写真に代わりました。「馬×青草(生えている新鮮な草)をたべる光景」は、よくみる牧場のシーンですよね!頭を下げたまま、もぐもぐ、もぐもぐ…呼んでも気づかないほど集中して、馬たちが草を食べていることもめずらしくありません。実は、春の草が特別においしいのには理由があります。若草は成長のためにエネルギーを蓄えているため、糖分(非構造性炭水化物)が高く、香りも甘みも(馬にとって)強いのです。人間でいえば、旬のフルーツや焼きたてのパンのような“特別感”かもしれません。馬が春の草に夢中になるのは、単なる食いしん坊ではなく、草そのものが“春限定のごちそう”だからなんですね!
【春の青草は栄養の宝庫】
春の青草は、乾草に比べて水分が多く、ビタミン類も豊富です。特にビタミンAやEは、乾草にすると時間とともに減ってしまうため、生の青草は栄養価が高い“生野菜”のような存在です。さらに、春の草は繊維がまだ柔らかく、消化もしやすいというメリットがあります。ただし、糖分が高いということは、太りやすいということでもあるので、その点は要注意です。(人間でも、甘いものを食べ過ぎると太りやすいのと同じですね!)
【馬の消化は“少しずつ長時間”】
馬の消化の仕組みは、人間とはまったく違います。馬は胃が小さく、反芻もしません(牛やヒツジ、ヤギは胃が複数ある反芻動物です)。その代わり、大腸と盲腸で繊維を発酵させて栄養を吸収するという、草食動物の中でも独特のスタイルを持っています。そのため
• 一度に大量の濃い餌は負担になる
• 繊維質の多い牧草を長時間かけて食べるのが理想
• 腸内の発酵が安定しているほど健康が保たれる
という特徴があります。
馬が長い時間をかけて青草を食べ続ける姿が自然に見えるのは、馬の体が“少しずつ食べ続ける”ようにできているからなんです。牧場にいる馬たちにとって、春の青草は柔らかく消化しやすいため、体にも心にも優しい季節の恵みと言えます。
【クラブの馬たちはどんな食事をしているのか】
春の青草は“季節のおやつ”のような存在ですが、乗馬クラブでは、いつでも青草を食べられる環境を作るのはなかなか難しいため、かわりに、しっかり管理された飼料が用意されています。乗馬クラブでよく使われる代表的なものを紹介します。
● 牧草(乾草)
馬の食事の基本となるのが牧草です。チモシーやイタリアンライグラスなどを乾燥させたもので、繊維が豊富。馬の腸は“長時間かけて繊維を発酵させる”構造なので、牧草は欠かせません。レッスン前にのんびり食べている姿は、クラブの風景としておなじみです。
● ペレット
穀物や繊維、ビタミン・ミネラルをバランスよく固めた飼料です。粒が均一なので、どの馬にも同じ栄養を与えやすいのが特徴。運動量が多い馬や、体重を維持したい馬にとって大切なエネルギー源になります。
● ヘイキューブ
牧草をぎゅっと固めた“固形タイプの牧草”です。乾草よりも扱いやすく、栄養価も安定しているため、補助的に与えることがあります。噛みごたえがあるので、ゆっくり食べたい馬にもぴったりです。
その他にも、オイルや塩、サプリなどの飼料を組み合わせながら、馬の年齢・体型・運動量に合わせて食事が調整されています。
クレインでは、馬の健康管理を専門に行う部署があり、馬たちの細かなケアを心掛けています。
冬が終わり春になり、そして新緑の季節。自然が活気づくとなんとなく元気な気分になりますね。ポカポカ陽気につられて砂浴び(放牧中などに砂の上でゴロゴロ転げること)をする子もでてきます。ゴロゴロ、もぐもぐ、のんびり過ごす初夏の馬たちをぜひ観察してみてくださいね。
written byOkanami
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