馬たちのお手入れ  ~ 冬⇒ 春編 ~

馬達の毛は一年中同じではありません。春が近づくと、馬たちの体にも季節の変化がはっきりと表れます。冬の間にしっかりと蓄えた、厚いモコモコの冬毛が抜け落ちて、軽やかなツヤッとした夏毛へと衣替えを始めるのがこの時期の特徴です。犬や猫を飼っている方には、季節の変わり目の大量の抜け毛はお馴染みだと思いますが、初めて見る方は「こんなに抜けるの?」と驚かれるかもしれません。ブラシをかけるたびにフワフワとした毛が抜けて、あっという間に毛玉のボールを作ることができます。

冬から春にかけた“毛替わり”の季節は、皮脂や汚れが溜まりやすく、皮膚トラブルも起こりやすいため、普段より丁寧なケアが欠かせません。ぜひ念入りにお手入れしてあげてくださいね♪


<冬から春にかけて 馬のお手入れのポイント>

■ 1. 冬毛をスムーズに落とすブラッシング

春の手入れの主役は、なんといってもブラッシングです。特にラバーブラシ(ゴムブラシ)は大活躍。円を描くように全身をマッサージするように使うと、冬毛やフケが驚くほど取れます。馬も気持ちよさそうに目を細めることが多く、コミュニケーションの時間としてもおすすめです。

抜け毛が多い部分には、シェディングブレード(抜け毛用ブラシ)を使うと効率的。ただし、肩や臀部、頭や脚など骨ばったところは金属製のブラシだと刺激が強すぎるため、ゴムや硬めのブラシで優しくケアします。馬の体を触りながら「ここは敏感かな?」と確かめていくと、より丁寧な手入れができます。馬によってはお尻周りなど嫌がる子もいるので、ゆっくりと様子を見ながらブラッシングしてあげてください。また汚れが固まってしまいやすい足元なども忘れずにチェックしてみてくださいね。

 

■ 2. 春の蹄ケアは“泥との戦い”

春は地面がぬかるみやすく、蹄に泥が詰まりやすい季節です。放っておくと細菌が繁殖し、蹄の皮膚炎につながることもあります。運動前後の裏掘りは毎日欠かせません。蹄叉(ていさ)と呼ばれる三角形の部分の溝に泥が入り込みやすいため、丁寧に取り除きます。ただ、水洗いを1日に何度も行うは逆効果になる場合もありますので注意が必要です。

①   裏掘り 運動前後に必ず行い泥のつまりを除去 

②   洗う つめ周りをしっかり洗う 

③ つめは乾燥しすぎも、湿りすぎも厳禁!しっかりチェック。必要に応じで蹄油を塗りましょう。

■ 3. 気温差に合わせた馬着の調整

馬着は馬達の体温調整を助ける肌掛けのようなアイテムです。シーズン仕様、アブ対策用のネット仕様など、様々な種類があります。春先は朝晩と日中の寒暖差が大きく、馬も体温調節が難しい時期。厚手の馬着は気温が上がってきたら徐々に薄手のものへ。完全に暖かくなれば馬着を外し、自然な換毛を促します(指導員や厩務担当にご確認くださいね)

 

■ 4. 皮膚を守るための洗浄と保湿

冬の間に溜まった汚れを落とし、皮膚病を防ぐためのケアも重要です。まだ寒い日はホットタオルが便利。熱めのお湯で絞ったタオルで全身を拭くと、汚れが落ちるだけでなく、血行も良くなります。暖かくなってきたらシャワーでの丸洗いも解禁!シャンプーは毛並みに沿って上から下へ。冬毛の奥に入り込んだ汚れをしっかり落とすことで、夏毛がより美しく生えそろいます。

■ 5. 栄養と健康チェックは厩務におまかせ!

換毛には多くのエネルギーが必要です。タンパク質やビタミン、オメガ3脂肪酸など、皮膚と被毛の健康を支える栄養素をしっかり摂れるよう、飼料のバランスを整えます。

クレインには馬の体調、飼料管理の専門の部署があるので、厩務担当のスタッフが日々の健康チェック、飼料メニュー作成などを行っていますのでご安心下さい。

 

春の手入れのキーワードは「念入りなブラッシング」。冬毛をしっかり落としてあげることで、馬は痒みから解放され、血行が良くなり、つややかな春・夏毛へとスムーズに移行できます。季節の変わり目は少し手間がかかりますが、その分、馬が気持ちよさそうにしている姿を見ると、きっと嬉しくなるはず!騎乗と合わせて、馬達のお手入れ時間も「馬との距離」が縮まる、癒しの時間になります。馬達の健康にも大きくかかわって来るこの時期のお手入れ、丁寧に行ってあげたいですね!

 

written by Okanami

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