ロンドンオリンピックはじまりました!総合馬術を応援しよう!

こんにちは。高橋です。
ロンドンオリンピック!いよいよ始まりました!!
なでしこJAPAN、男子サッカーともに初戦を勝ちましたね。
幸先のいい出だしです。

馬術競技はというと
一番最初は7月28日~31日で行われる総合馬術からです。
日本は総合馬術団体と個人で競います。
乗馬クラブクレインからも根岸淳選手、弓良隆行選手、田中利幸選手が出場します!
すこしロンドンの天気が心配ですが・・・降らずにもってほしいですね。
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日本は快晴です!クレイン茨城に来ているもっくんカフェの"氷"に夏を感じます。(2014年現在はクレイン茨城には来ておりません。)

さて、今回は総合馬術のみどころです。
実は、今までの競技、馬場馬術、障害馬術に加え、クロスカントリーの3つの種目すべてを競い合います。それも3日間で実施するため、馬の体調も考えながら競技を進めていかなければなりません。


1日目は馬場馬術、調教審査といいます。
選手の指示に従い正確な動きをしているかを審査します。
採点は馬場馬術と一緒ですが、減点に換算します。


そして、何といっても総合馬術のみどころは2日目のクロスカントリーです。耐久審査といいます。
クロスカントリーのコースを見ていただいたら、「えっ!こんなところをどうやって馬で走るの?」と思われることでしょう。
まずは、北京オリンピックの時の動画をYouTubeのOfficial Olympic Channelでご覧ください。
Equestrian - Eventing - Cross Country - Beijing 2008 Summer Olympic Games

ロンドンオリンピックではグリニッジパークの美しい自然の中にコースが組まれています。約6000メートルの自然の中を走るコースに45個の様々な障害が設置されています。

動画だと少しスピードが遅く感じるかもしれませんが、実際、目の前で見ると、ものすごい速さです。(時速34.2キロくらいのスピードです)コースが長いため、選手と馬が近づくと笛で「もうすぐ来ますよー。」と伝えています。

障害を1回飛ばずに止まったり、それたりすると-20点、2回目で-40点、3回目は失権となり競技を続けることはできません。規定タイムを1秒超過するごとに-0.4点と速さも減点対象になります。いかにスムーズに障害を飛越してコースを完走できるかがポイントになります。

クロスカントリーでは、馬と人の真のパートナーシップの強さが試されます。そして、このコースを完走するためには技術だけでなく"勇気"も必要とされるのです。

クロスカントリー競技は30日(日本時間30日20:30頃)に行われます。
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ロンドンオリンピック公式サイトでは観客向けガイドがUPされてました。

3日目、障害馬術、余力審査に挑みます。
この競技の前に、獣医により馬体チェックがあります。2日目の過酷なコースを走行してなお、馬が競技を続けられるコンディションにあるかを診ます。(ホースインスペクションといいます)
2日目までの競技の総減点数で、ここまでの順位が出ています。
選手は障害馬術で上位を追うのか、それとも守る立場なのか、その順位により緊張感や心持ちも変わってきます。


さて、日本の活躍はいかに!
シドニーオリンピック以来3大会ぶりに、総合馬術団体に出場する日本チーム、クレインから出場する3選手と大岩義明選手、佐藤賢希選手の5人の選手と馬で競技に挑みます。そしてチームをまとめる監督として乗馬クラブクレインから岩谷一裕が参加します。
日本らしい、チームでの活躍に期待します!

NHKのロンドン2012オリンピックサイト(※終了しました)のネット生中継で競技の様子をご覧いただけます。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

もうひとつ・・・・
福島の相馬野馬追。
昨年は地震の影響で縮小されて開催されていましたが、今年は例年規模で実施されるようです。馬に関わる者としてはうれしいことです。
7月28日(土)~30日(月)で開催されます。


高橋

ロンドンオリンピックは馬術を応援しよう!~馬場馬術編~

こんにちは、高橋です。
日本は夏らしくなってきましたね~

ロンドンオリンピック馬術競技が開催される会場、Greenwich Parkはロンドンの中心から約20分くらいのところにある、もっとも古いロイヤルパークです。

今の最高気温は20℃前後。日本よりかなり涼しいです!!
競技が開催される頃はもう少し暑くなるかもしれませんが、馬にとっては良い気候です。
実は馬は暑いのが少し苦手なのです。

夏場は馬たちも運動後にカラダを水で冷やして、クールダウンします。
クールダウンするときは、馬の脚の股のあたりや首など冷やしてあげます。
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カラダを洗ってもらったクレイン茨城のガネーシャ。早くお部屋に帰りたいなーという顔をしています。


さて、今回は馬場馬術のご紹介です。
まずは、北京オリンピックの映像をYouTubeのOfficial Olympic Channelでご覧ください。
Equestrian - Dressage Grand Prix Freestyle - Beijing 2008 Summer Olympic Games

ご覧の通り、競技が行われるのは縦60m幅20mの囲まれた馬場の中です。枠の外にはアルファベットを記載した標記が置かれ、そこを起点として、馬の走り方の種類(歩様ほよう)を変えたり、図形運動を行ったりします。

馬場馬術は、いかに馬とともに美しく、正確に力強く、演技ができるかがポイントになります。
そのため、選手は馬の骨格や筋肉の付き方、動かし方を学んだ上でトレーニングを行っていきます。トレーニングには長い年月をかけ、馬とともに訓練と努力を投じて、パートナーシップを気付いていきます。

馬場馬術の最終競技Grand Prix Freestyleでは、音楽に合わせて演技します。(決められた規定の動きをプログラムで組み、選手ごとに違う音楽で表現力も競い合います。まるでフィギュアスケートみたいですね。)

馬場馬術が他の競技と違うのは、人が評価をするという点です。
7名の審判が、演技中のそれぞれの動作に対し10段階の評価をしていきます。一番高い評価は10優秀ということになります。合計点数を満点で割って、パーセンテージの高い選手と馬から順位が決まります。


ちなみに、この馬場馬術競技は女性が活躍しています。
2008年北京オリンピックのときのメダリストは全員女性でした。
そして、ゴールドメダリストだったアンキー・ヴァン・グルンスヴェン選手(オランダ)はシドニー、アテネ、北京と3連覇を果たしています。

シルクハットと燕尾服に身を包んだ選手、馬たちもたてがみを編みこみ、見た目も美しく、凛々しい姿です。障害では見ることができない、ダンスのような馬の動きが馬場馬術のみどころです。美しく、正確に、力強く、しなやかに・・・選手と馬の優れた演技は、私たちを感動させてくれることは間違いありません。
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鞍も馬場馬術専用の鞍になります。(下の鞍が馬場鞍です)

日本からは、北京オリンピックに引き続き、法華津 寛選手が出場します。
1次予選Grand Prixが8/2,3、2次予選Grand Prix Specialが8/7、最終決戦Grand Prix Freestyleは8/9にBest18の選手と馬で競われます。
みなさん、応援してくださいね!!

次回は、いよいよ総合馬術のみどころです。
ロンドンオリンピックまであと12日、楽しみですね。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
ロンドンオリンピックを見て馬に乗りたくなったら、お近くの乗馬クラブクレインへどうぞ!初心者の方でもOKの乗馬スクールを実施していま~す。


高橋

ロンドンオリンピックは馬術を応援しよう!~障害馬術編~

先日、いつもより遅い時間帯に厩舎へ行ったら・・・
そこは人間のいない馬だけの世界。
そーっと入っていくと、馬たちのひそひそばなしが聞こえてきました。
私に気付いた馬たちは、「はっ!!人間が来たぞ!」と一斉に頭を高くして私を確認します。
そのあとは「ドゥドゥドゥー。ヒヒヒーン。ブブッ。」などと馬語で私に話しかけてきました・・・
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クレイン茨城のオルフェウスが通りかかった私に何か頂戴と言っています。

こんにちは、高橋です。
もちろん、馬たちのひそひそばなしは私の想像です(笑)

もう少し現実を描くと、基本、厩舎(きゅうしゃ)にいるとき馬たちは休憩をしています。もうレッスンもすべて終わり、みんな自分たちのお部屋(馬房ばぼう)に戻っていました。
そろそろ、夜ごはん(飼い)の時間かな~というときに、私が厩舎に入っていったので、馬たちは「んっ!ごはんか!?」と鼻をならしていたわけです。
馬たちは少し遠くのものを耳や目で確認するとき、頭を高く上げます。
なんとなく、馬の世界に一人ではいってしまったような気がして・・・ついファンタジーな想像をしてしまいました。

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クレイン茨城の厩舎のこの通路には両側に28馬房29頭!?の馬たちがいます。
なぜ29頭なのかは・・・イチローとサブローが一緒のお部屋だからです。


さて、本題に入ります。
前の話は何の関係もないかというと、実は少し関係があります。
ロンドンオリンピック馬術競技の種目の一つ、障害馬術について、今日はかんたんにみどころをお話します。


まずは、北京オリンピックの際の様子をYouTubeのOfficial Olympic Channelでご覧ください。
Equestrian - Individual Jumping - Beijing 2008 Summer Olympic Games

障害を飛ぶ前、馬は頭をあげて障害を見ていましたよね。
馬の目は顔の横についており、瞳孔が横長なので、視界は人間よりも横長に見えています。そのため、縦方向の視野が限られており、両目で障害を確認するためには頭をあげて見ないと見えないんですね。馬は両目で見ることにより、障害までの距離を認識します。


選手はこういった馬の性質や性格、学習力をわかった上で、トレーニングを行っていきます。

オリンピック本番はというと・・・

障害馬術では馬場に設置された、10個以上の障害を決められた順番、コースで飛んでいきます。採点は減点方式で、障害コースを完走するスピードも要求されます。

障害を飛越する際、障害のバーを落とさずに完璧に飛越しなければならないのですが、完璧に飛越するためにはその障害へ入り方であったり、スピードであったり、そこまでの準備がとても重要です。それは飛越する障害の種類によっても変わります。(高さや幅が変わります。オリンピックでは障害の高さは高いもので160cm、もしくは幅ある障害で200cmの幅がついた障害が設置されます)

そのため選手は障害コースを下見する際に、自分の歩幅で障害と障害の間の距離を測り、馬の走っている歩数を何歩で(どれくらいのスピードで)障害を飛越するか想定します。

採点は障害のバーを落としたら-4点、障害を飛ぼうとせずに反抗したら1回目は-4点、2回反抗したら、その時点で失権(失格)となります。もちろん障害を飛ぶ順番を間違えたり、落馬したり、制限タイムを超過しても失権となります。

映像で障害馬術を見るときは、障害の種類、騎手と馬がどういう道筋で障害に向かっているか、どうやってバーを落とさないように飛越しているのかなど見てみてください。きっと選手は飛越しているときには、次の障害を見ています。そして、障害飛越後、1歩目から想定したコースを走るよう馬に指示を出しているはずです。


4日~6日で予選が3回行われ、Best35の選手と馬が8日のFinal roundに進むことができます。
日本からは、杉谷泰造選手と武田麗子選手が出場します!
みなさん応援しましょう!!
次回は馬場馬術のみどころです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
7月7日は七夕ですね。
何か短冊に願い事はされましたか?織姫と彦星が年に一度会える日ですね~star.gif

高橋