馬にもあるの？？〇〇な症状

　春ですね！ポカポカと天気も良いし「お出かけしよう！」と張り切りたくなりますが・・その一方でアレに悩んでいる方はいませんか？そうです「花粉症」。様々な花粉が悪さをしだす季節ですね。今年の飛散量は非常に多い予測らしいです（泣）せっかくお出かけしたいのに、花粉に悩まされている方には残念な予報です。今回は、そんな沢山の人々を悩ます花粉症と動物の関係を調べてみました。

【人も犬もアレルギーもち】
　我が家はアレルギー家族。昔からいろいろなアレルギーに悩まされてきました。私自身の花粉症をはじめとして、小学生になった娘も先日、目がパンパンに腫れてしまい、病院を受診したところ「何かしらのアレルギー症状でしょう」という診断でした。そろそろ乗馬を習い始めようと思っていた矢先だったので「馬だったらどうしよう（泣）」と心配になり、思い切って採血をするアレルギー検査を行ったところ、馬でははなく「ハウスダスト」や「カモガヤ（植物）」が陽性という診断でした（ホッと一安心ということで、来月あたりから乗馬を習い始めようと思います♪）

　そして、家族の中で一番アレルギー持ちだったのは、わんこでした。イタリアングレーハウンドという犬種ですが、小さな頃からアレルギー症状があり皮膚疾患（かゆみや脱毛）に悩まされました。その該当項目は「鶏」「チーズ」「綿（オーガニックコットンでも×」「ヨモギ」「たばこの煙」「ハウスダスト」など、食品から植物まで多数！アレルギーは人間だけではないんですね。人も犬も花粉症などのアレルギーがあるのなら、馬はどうなのでしょう？

【馬は花粉症になるのか？】
　結論から言うと...「明確に「花粉症がある」と特定されることは少ない」ようです。犬、猫の場合は「アトピー性皮膚炎」の原因として環境アレルゲン（カビや花粉など）の特定を血液検査、抜毛、スタンプスメア検査（顕微鏡で細菌などを調べる）などを行うことにより、かなり細かく調べることも珍しい事ではありません。実際「花粉症です」という表現もよく聞きます。馬の場合は「花粉症」という特定のアレルギー反応に関する研究や論文がほとんどなく、症例がもともと少ないのかもしれません。ただ、調べてみたところ、我が家の犬が行っていたアレルギー用の血液検査は馬にも適用されているようなので、中にはヒノキやスギに反応する馬もいるのかもしれません。春になると、馬のヘッドシェイキング（頭を振る動作）の症状が増えるというイギリスの研究者の報告などもあるようです。検査項目には「ニンジン」もありました！ニンジンアレルギーの馬...聞いたことがありませんが、もしかしたら！？

【花粉症は断言できないけれど、アレルギー症状は一般的】
　草食動物が草や植物系のアレルギーでは生命の存続にかかわってくるので、もともと少ないのかもしれません。花粉症と断言はしにくいようですが、アレルギー症状自体は馬にもあります。特に蕁麻疹の症状はかゆそう（痛そう！？）で見ているのも辛くなります。人間の蕁麻疹同様にぶわーっと細かい腫れ？のようなのもが皮膚表面に現れるのですが、馬達はつるっとした見た目なので、特に目立つんです。原因として多いのは虫刺され等ですが、ストレスなどが原因で現れるの事もあります（人間と同じですね（汗））皮膚の敏感な、症状の出やすい馬は度々なってしまうこともよくあります。また、薬のアナフィラキシーショックなどの場合は、命にかかわることもあるので注意が必要です。

　「花粉症」に限らず、馬もアレルギー症状はつらく、不快な症状ばかりです。もし蕁麻疹や、頻繁な前掻き行動、おかしな汗など、普段の様子と違うなと感じたらすぐにスタッフにお声がけくださいね。

　人も動物も、対策できることは行い、なるべく快適に！春が過ごせますように。

written by Okanami

参考
・最新アニマルニースだゾウ - ASAPアニマルニュース (khasap.net)
・動物も花粉症になるの？│コカネット (kodomonokagaku.com)
・allabout https://allabout.co.jp/gm/gc/453136/
・アレルゲン特異的Ige検査　　https://slj033.wixsite.com/spot-test