【馬のつく地名】

【馬のつく地名】

以前のブログで「馬」のつく苗字をご紹介しましたが、苗字以外にも「馬」のつく地名(町域)が全国にあります。たとえば源平の合戦で活躍した「麿墨(するすみ)」の塚がある「東京都・馬込(まごめ)」という地名は、江戸時代に武蔵の国における馬産地だったことが由来だそうです。今回のテーマは全国各地の「馬」地名!そのなかでも、少し珍しい地名(地域名)を中心にご案内したいと思います。


「美馬牛(びばうし)」北海道
アイヌ語のピパウシ(カラス貝の多くいるところ)に由来しているが、当て字で馬、牛をつけた。


「馬首(うまくび)」新潟県
内浦海岸沿いにあり、出崎が馬の首に似た地形であることに由来しているといわれている。


「宝馬(ほうま)」千葉県
古くから馬産地として栄えた地域。明治時代には下総御料牧場が作られた。


「遊馬(あそま)」埼玉県
狭い湿地の挟間にあったことからついた?もしくは古くから馬を放牧していた地域からなどの説がある。


「小伝馬町、大伝馬町」東京都
江戸時代に伝馬役という、宿場での馬や物資の準備や世話をする人がいたことに由来。

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「駒場(こまば)」東京都目黒区
駒込、駒沢と同様に武蔵野一帯にある「馬」にちなんだ古い地名の一つで、馬の牧場を意味する。「駒」とは馬、「場」は牧場を指す。ここで産出した良馬は、古代・中世にかけて軍馬として重用されたという。駒場を駒場野と称したこともある。
引用:目黒区HP https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/gyosei/shokai_rekishi/konnamachi/michi/chimei/hokubu/komaba.html


「馬場町」 全国
全国に馬場町はあり、厩や練習用の馬場があった場所に由来することが多い。たとえば「高田馬場」は江戸時代に幕府御用達の馬の飼育場があった。他にも青森から鹿児島まで日本全国に多数あり(こちらは苗字として全国に広がってもいる)

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 まだまだ紹介しきれず!他にも美馬市(徳島県)、吉馬(兵庫県)、馬野原(島根県)などなど。多くの地名になるほど、日本には古くから身近に馬がいたことが良くわかりますね。「馬」のつく地名の場所に住むことができたら、馬との縁を感じてしまうかも。実際に、体験乗馬に来て下さったり、乗馬を習い始める方の中には「うま年だから...」「名前に馬が付いていて...」など、なんとなく昔から「馬」が気になっていてというお客様も少なくありません。生活にとても身近な苗字や地名には沢山の「馬」が隠れているので、気にしてみると沢山見つかると思います。すでに「馬」地名に住んでいるよという方は...羨ましい!(笑)めずらしい地名などありましたら、ぜひ教えてください。

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<馬地名 こぼればなし>
「馬」がつく地名はもちろん海外にも!世界の絶景などでよく紹介されるカナダユーコン準州の「ホワイトホース」の地名の由来は、ユーコン川の波を馬のたてがみにみたてたことから(←なんて素敵な由来!)。オーロラの名所。ちなみにホワイトホースはオーストラリア、アメリカなどにも同地名があります。日本にも白馬(はくば)が長野県や宮崎県にあります。


written by Okanami

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