11月の夜空を見上げると、大きな四角形が目印の「ペガサス座」が輝いています。
そして12月に入ると、少しずつ“ユニコーン座”の季節へ。
星空の移り変わりの中にも、馬にまつわるロマンが息づいているんです。

古代ギリシアの人々が語り継いだ物語——ギリシャ神話。
神々と英雄たちの冒険の中には、たくさんの“馬”が登場します。

🪽天翔ける名馬・ペガサス

もっとも有名な“天馬”ペガサス。
その誕生は少しドラマチックです。海神ポセイドンと、蛇の髪を持つ怪物メデゥーサとの間に生まれ、
英雄ペルセウスがメデゥーサを倒したとき、その血から飛び出したと伝えられています。

空を飛ぶ美しい姿のイメージとは裏腹に、当初は非常に気性が荒く、人は近づけなかったそう。
女神アテナが黄金の馬具を与えてようやく乗りこなせるようになり、
のちにゼウスの雷を運ぶ役目を担う神聖な馬となりました。

ペガサス座は9月〜11月に見ごろ。
秋の澄んだ空気の中で、星空に羽ばたくその姿を探してみるのも素敵ですね。

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🌊もう一頭の神の馬・アレイオン

実はポセイドンには、もう一頭の“馬の子ども”がいました。
農耕の女神デーメーテルとの間に生まれた「アレイオン（アリオン）」です。
人の言葉を話すことができる聡明な馬で、英雄たちの戦いにも登場します。

デーメーテルがポセイドンから逃げるために馬の姿に変わったのに、
結局追いつかれて生まれたという……神話らしい展開ですね。

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🌍「馬」という生き物が生まれた瞬間

ギリシャ神話には、“馬”の誕生秘話もあります。
女神に「地上でもっとも美しい生き物を贈って」と頼まれたポセイドンが、
海の生き物ばかり作ってきた経験をいかし（!?）苦労して生み出したのが馬。
途中の“失敗作”がラクダやカバだったというユーモラスな一節も残っています。

美しい馬の完成をきっかけに、女神との仲も修復されたというのだから、
まさに“平和をもたらす生き物”でもあったのでしょう。

🐎夢の中の馬たちが伝えるメッセージ

ギリシャ神話に限らず、馬は古くから「自由」「成功」「生命力」の象徴。
夢占いでも、

●ペガサスは“自由・願望の実現”、

●ユニコーンは“幸運・再生”を意味するそうです。

どちらも前向きなエネルギーをくれる存在ですね。

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📖秋の夜長に、神話と星空を

11月の夜空に輝くペガサス、そして12月のユニコーン。
星をきっかけに神話の世界へ足を伸ばせば、馬という生き物の神秘さが
少し違った角度から見えてくるかもしれません。

この秋は、夜空を見上げながら、ギリシャ神話の馬たちに思いを馳せてみませんか？

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written by Okanami