絵馬の書き方

絵馬の書き方

 クリスマスも終わり、もうすぐお正月ですね。2023年の初詣はどちらに行きますか?初詣といえば、欠かせないのが絵馬ですね!神様は馬に乗って人間界へやって来ると考えられていました。もともとは、本物の馬を奉納していたのが絵馬の由来で、その歴史はかなり古く、飛鳥時代の絵馬が発見されているそうです!この頃から馬は大切に扱われ、特別な存在だったのようです。そして、室町時代ごろから、今のような小さな木型の絵馬が奉納されるようになりました。

 絵馬には「大絵馬」と「小絵馬」があり、お参りの際に願いを書く絵馬は「小絵馬」です。大絵馬は観賞用として、絵師の方が描いたものをさします。小絵馬には実は正しい書き方があるのをご存じでしょうか?せっかく書くなら願いの叶うように、効果のある正しい書き方をしたいですね。
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【絵馬の正しい書き方

①裏面のみに書く
表面の絵の描かれているほうには何も文字を記さないようにしましょう。

②基本は1つの願い事を!
いくつも欲張って書くと効果がうすれてしまうそうです。

➂縦書き、横書き、住所はどうする?
縦書き、横書きの縛りはありません。住所は個人情報の観点から、都道府県や市まででもよいそうです。ただし、神様にきちんと誰からの願いか届くように、イニシャルでもよいので名前は記したほうがよいようですね。

④絵馬のかけ方
願い事を見られてしまうのは恥ずかしいというかたもいるかもしれませんが、通常は願い事を書いたほう(裏側)を見えるようにかけるのが一般的です。
あまり細かい内容をかくのはちょっと...いう人は「家内安全」「心願成就」「恋愛成就」などの書き方をして、心の中で具体的に願いながら奉納するとよいかもしれません。

⑤持ち帰っても良い?
持ち帰ってしまっては「奉納」になりません。しっかりお納めしましょう。(願いの書いていない絵馬を記念として持ち帰るのはOK)

⑥飾られた絵馬はどうなるの?

多くの絵馬をそのまま飾り続けたら大変なことになってしまします。絵馬はお守りなどと同様、祈願の効果は約1年とされているので、通常各神社で定期的にお焚き上げされます。

 現在では絵馬のデザインも様々で、色、形、目的別など個性のあるものがたくさんあります。「とにかく沢山の絵馬を見てみたい!」というかたは、新年に靖国神社(東京)で全国神社奉納絵馬展が開かれているので(※その年の開催の決定などの詳細はかならずHP等をご確認ください)ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

 面白い絵馬を見つけたので、いくつかご紹介します。

●浅草神社(東京)
就職や出世にご利益のあるかわいいきつねの絵馬

●今戸神社(東京)
招き猫発祥の地。境内にも沢山の招き猫のいる神社。絵馬は丸形で二匹の招き猫がならんが、縁結びにぴったりの絵馬があります。

●気象神社(東京都)
日本で唯一の気象に関する神社!雨女、雨男の人には心強い神社かもしれません。結婚式?成人式?どうしても晴れてほしい1日がある方はここで絵馬をかくのがいちばんこうかがあるかもしれませんね。天気占いの下駄に由来してか、絵馬は鼻緒付きの可愛い下駄型です。

●伏見稲荷神社(京都)
キツネ型の絵馬。表情を自由に描けるので、見学するだけでも楽しいスポット。

●春日大社(奈良)
奈良にちなみ、鹿の形の絵馬。形自体がかわいいので、願いを書かずに記念に購入して持ち帰る方も多そうです。

●妖怪神社(鳥取)
2000年に創建した比較的新しい神社。ゲゲゲの鬼太郎にちなんだモニュメントや絵馬が多数あります。一反もめんや目玉のおやじ、ぬりかべの絵馬もあります。
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written by Okanami


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