~スペイン女王から上杉謙信まで!?~ 月光の馬「パロミノ」

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月光のように金色に輝く馬をご存知ですか?美しい馬体に、銀色にも見える白く輝く尾。レッスンに登場したら一際目立つこと間違いなしの「パロミノ」は、馬の毛色の種類の一つです。そして、その毛色の馬自体を指します。被毛は淡い黄褐色~クリーム色が特徴です。純粋のサラブレッド・アラブ系ではほぼいませんが、その他の品種では見ることのできる毛色で、日本でも出会うことができる馬達です。
 
「パロミノ」が広く飼育されているアメリカでは、パレードや、乗馬、ウエスタン競技、ホースショーなど、様々なシーンで登場します。日本でも競馬場の誘導馬(競馬場で競走馬が本馬場に入場する際に誘導する馬)に抜擢されたりと大活躍な「パロミノ」達です!

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【名前の由来】
スペインの金色のブドウの名前に由来するという説などがあります。(シェリー酒の個性を造るための大切な要素となっている品種。小粒でワインにビター・アーモンドの風味を与えるそうです!?お酒が好きな方はぜひお試しください♪) また、スペインの女王イザベラがパロミノをたいへん気に入り、100頭ものパロミノを飼育していただそうです。そのことからパロミナを「イザベラ」と呼ぶこともあるそうですが、女王イザベラが飼育していた馬を、アメリカに持ってきてファン・デ・パロミノに譲ったためとの説もあります。
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出典:ウィキペディア

【パロミノホース協会】
 アメリカでは「パロミノ」は毛色というより品種のような地位を築いている馬で、それには「パロミノホース協会」が大きく関係しています。血統の記録と血統書の交付を行い、「パロミノ」を維持するために設立された協会(1936年)だそうです。たしかに、こんなに美しい馬達なら、子の血統を絶やさず守っていきたいと思うのも納得ですね。今はアメリカだけでなく、世界各地でパロミノに出会う事が出来るのも、この協会の貢献のおかげかもしれません。


【歴史上の名馬】
 上杉謙信の愛馬で有名な放生月毛(ほうしょうつきげ)この「月毛」とは「パロミノ」のことをさし、川中島の戦いにおける武田信玄との一騎討ちで騎乗していたと言われています。
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出典:ウィキペディア
 

 パロミノとすこし似た毛色に雄花栗毛と河原毛がありますが、雄花栗毛(おばなくりげ)は白い長毛(しっぽなどの毛)を持つ栗毛で、河原毛(かわらげ)は黄褐色~亜麻色の体を持ちますが、長毛や四肢は黒色になります。

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(左)雄花栗毛 (右)河原毛
出典:ウィキペディア


 芦毛や栗毛、青毛など...生き物のなかでもとてもカラフルな特徴をもつ「馬」たち。騎乗はもちろんですが、牧場や乗馬クラブで「馬の毛色」に注目してみるのもお勧めです。
 
 
written by Okanami