馬達の夏【暑さ対策と丸洗いの季節】

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酷暑が続いています。夏の日々は馬も人も汗びっしょり!熱中症対策や、体のメンテナンスが必要ですね。馬達はどんな夏を過ごしているのでしょうか...?


●馬達の熱中症対策

人間の熱中症対策、予防は ①睡眠、休養 ②水分、塩分、栄養補給 ③暑さをしのぐ服装やグッズなどがあると思いますが、実は馬達も一緒です!


<水分、塩分、栄養補給>
クレインでは馬達の厩舎に、鼻で押すと自動で水が出てくる「ウォーターカップ」がついているので、いつでも自由に好きなだけ水分補給ができます。また、レッスンの合間は洗い場でバケツに沢山のお水をもらいます。(喉が渇いている時はあっという間に飲み干してしまいます!)スポーツドリンクを飲ませる場合あもあります(←甘党の馬たちなので、好きな子が多いですが、健康管理のためスタッフの許可をもらってくださいね。)また、厩舎にはオレンジやベージュ色の石の塊のようなものが置いてありますが、これは「鉱塩」といって、舐めることで塩分補給ができる馬用の塩飴のようなものです。


<暑さをしのぐ>
洗い場では、夏場は扇風機やシャワーミストが大活躍!馬は犬や猫と違い人間の様に全身から汗をかくので、気化熱を利用したり、汗のお手入れやコントロールが必要となります。虫を防いだり、シャワー後の乾燥を助ける通気性の良い夏用ラグ。冷汗ジェルなど、馬用の夏対策グッズも進化しています。

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※暑さ対策以外に、この季節に活躍するのが"フライラグ"。虫よけ効果があります。


●丸洗い

夏場は、レッスンの合間は固く絞ったタオルで汗を拭き取ってあげたり、鼠径部の太い血管の通る部分を水で冷やしてあげたりします。そして、1日の終わりには「丸洗い」をして、すっきりさっぱりしてもらいます。

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①足周りのお手入れ(裏掘り)などは通常通り行う



②冷たすぎない温度の水(もしくはぬるま湯)で全身の汗や汚れを流していく。たてがみに隠れた内側、尻尾の付け根など汚れの溜まり易い部分は念入りに。ブラシや、たわし、メッシュスポンジなどを使い、マッサージも兼ねてゴシゴシと洗っていく。
 
※水をかける時は、心臓から遠い部分から。馬が怖がらないようにゆっくりと。
※水を怖がる子もいるので、いきなり背後や顔からかけないように注意。(逆に水が大好きで顔にかけると喜ぶ馬もいますが(笑))

 
耳回りや、顔の汗が溜まりやすところは固く絞ったタオルなどで汚れを取る。シャンプー、リンスなどを使った時は、成分が残らないよう念入りに洗い流す。(基本的には水のみでOKです)
 

 
③馬用の水きり(汗こき)などを使い、全身の大まかな水分をきる。その後乾いたタオルで水分をとり、全体をしっかりとかわかす。最初は毛並みに逆らってしっかり拭くと乾きやすいです。
 
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※濡れたまま厩舎に帰すのはNG。せん痛(馬の腹痛)などの原因にもなってしまいます。蹄が乾いているかも確認くださいね。
 

 
しっかりと乾いたら、軽くブラッシング。トリートメントのスプレー等を使う事もあります。
 
お手入れいただく会員様は、丸洗いのタイミング、方法など指導員に聞きながら行なってくださいね!


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※しっぽやたてがみもトリートメントスプレーなどでさらさら、つやつやに。ブラッシングはしっぽの先から少しずつほぐしていく感じで行ないます。


 
●その他
馬の体質も様々で、特に夏の暑さが苦手な子は、夏季期間のみ涼しい地域に休養にでる場合もあります。また、レッスン時間を早朝やナイターに比重を置き、昼間の休憩時間を長くとる夏季スケジュールに変更したり、馬の飼料を夏用の栄養価の高いものにメニュー変更したり等の対策をクレインでは行なっています。
 
 
立秋を迎え暦の上では秋ですが、まだまだ暑さは続きます。人も馬もしっかりと暑さ対策をして、夏を乗り切りたいですね!
 
 
written by Okanami