12月6日は「音の日」・馬の「耳」の不思議

12月6日は「音の日」・馬の「耳」の不思議

 12月6日は「音の日」なのをご存知ですか?発明家のエジソンが、自ら開発した蓄音器で音を録音・再生した事から、それを記念し、日本オーディオ協会により制定されたそうです。世界ではじめて流れた蓄音器の「音」。どんなだったのか...気になりますね!

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 馬達はどのように「音」を聴いているのでしょうか?馬の聴覚はとても敏感で、様々な「音」を聴く事ができます。草食動物である馬は、物音にいち早く気づき、危険だと思うことがあればすぐ逃げられうよう、五感の中でも特に聴覚が発達してきました。人間の可聴域(聞き取ることの出来る音の範囲)の上限が2万ヘルツといわれているのに対し、馬の上限はおよそ3万ヘルツといわれています!今回は「音の日」にちなみ、音を聞くための「耳」を特集したいと思います。

 馬にとっての耳は、周りの状況をいち早く判断するため物音を良く聞こえるだけでなく、感情を表す部位でもあります。馬の気持ちを知りたい時は、耳をみると一目瞭然!馬が何を思っているか知ることができます。耳は前や後ろに倒すことができるだけではなく、左右別々に180°動かす事もできます!


では、いくつか代表的な動きをご紹介!
①ピンッとたてる
注意を惹く音が聞こえた時、驚いた時には、真っすぐ耳をたてます。音に注目している感じです。

②ピクピクと動かす
不安な気持ちの時など、色々な方向に動かします。人間なら不安でそわそわ、ウロウロ歩きまわる時のような感じでしょうか。

③横向きに少し開く
耳を立てたままの状態で軽く開いている時は、リラックスした状態の時です。
体調が悪い時、ぐったりしている時も似たような形になるので注意が必要です(リラックスの時よりもさらに下のほうに垂れ下がります)

④後ろに寝かせ、ぴったりとつける
怖い、嫌だ、痛い、怒っている(興奮や威嚇)などの気持ちの表れです。人見知りの馬などは、人が前を通った時に耳を伏せる子もいます。耳がこの状態の時は、いきなり触ったりせず、何か怒っているのか...、不安なのか?と、よく観察してあげましょう。

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 耳が良く聞こえすぎてしまう分、人はそれほど気にしない音や、気づいていない音に、驚いたり怖がったりしてしまう事もあります。乗馬クラブでも、物音に敏感な馬達には「メンコ」や「イヤネット」という耳あてのようなアイテムをつけてあげる事があります。耳が覆われるので、軽い耳栓のような効果があるんですね。最近ではデザインのカワイイものも多くでているので、ほかの馬具とカラーを合わせて、ファッションとしても楽しまれている方もおられます♪

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 犬や猫などの動物にくらべると、感情を表現するために、鳴いたりすることが少ない馬達ですが、その分「耳」を使い、沢山の感情表現をしてくれています。そのことに気づくと、馬との距離がもっと近くなるのでは?と、思います。今度馬にあった時は、ぜひその「耳」に注目してみてください。きっと何か伝えてくれているはずです。

そして・・・
エジソンさんの最初の録音、気になったので...。「メリーさんの羊」を歌ったそうです。そして、その歌は実話を基に作らているそうです。メリーさんが子羊ではなく、仔馬を飼っていたら、もしかしたら「メリーさんの仔馬」とかになったのでしょうか...?。ちょっとした雑学でした。

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