いよいよ来週!全日本総合馬術選手権2016

いよいよ来週!全日本総合馬術選手権2016

こんにちは、高橋です。
めっきり秋らしくなってきた今日この頃、みな様はどこかへおでかけされましたでしょうか。
もしご予定がお決まりでなければ、今週末は三木ホースランドパークへお出かけしてみませんか?

実は、10月21日~23日、全日本総合馬術大会2016が三木ホースランドパークで開催されます。
今年の総合馬術、日本1位を決める大会です。

総合馬術って何?という方にご説明しますと、1日目馬場馬術、2日目クロスカントリー、3日目、障害馬術を行い、3日間を同じ選手と馬で競います。他の競技と違う点は、人馬ともに3種目をやらなければならない点です。

その大会に向けて、先日10月11日~13日にかけて、クレイン総合部合宿が行われていました。
障害レッスンでは、オーストラリアからロッド・ブラウンコーチを招き、より内容の濃いレッスンになりました。
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レッスン終了後にみんなで記念撮影。
ロッドコーチは「次回レッスンに来た時には、今日やったことをマスターして次のステップからできるように。」と言葉を残し、オーストラリアに帰国されました。

レッスンを受ける選手は真剣そのもの。
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最初はキャバレッティからスタート。
障害馬術、基礎の基礎からレッスンは始ります。


樫木選手の走行の様子、最初のキャバレッティを通過後、一つ目の障害を飛んで、二つ目の障害の前で止まります。これを5つ目くらいまで繰り返し、最後はコース走行を行います。

どのクラスも練習の過程は一緒ですが、選手や馬のレベルによって、できる精度が変わってきます。なんとなく伝わりますでしょうか?
上のクラスの練習を見ていた選手は、自分がレッスンに参加するときに自分の馬で実践していきます。

途中、レッスンの合間に、ロッドコーチにお話しを伺いました。

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-昨日、今日と選手たちをレッスンしていて、感じることはありますか?
みんなやる気が感じられる。昨日、今日トレーニングしたことを続けてほしい。
やる気があるところはレッスンしやすいし、柔軟性があるので、こちらのアイデアに対して試してくれる。

-逆に、選手たちにこうしてほしいと思うことは?
馬に対して、もう少しコントロールの意識を持って乗ってほしいのと、今回やったことを帰ってトレーニングをして、次回来た時は次のステップから始められるようにしたい。なかなか、次のステップに進めないのが残念。

障害を馬がどういう形で飛んでいるか。いい形で飛ばせようという知識と技術が無いから、今はただ飛んでいるだけになっている。もうちょっと馬の飛越をプロデュースできるようになってほしい。

クレインの選手に限らず、これから上達しようという馬術の選手は、細かいディテールにこだわって乗らないと上達しない。そこをおろそかにしてしまっている。いくつかのポイントの積み上げで馬の飛越の形を作っていきたいのに、それができてこない。できないのではなくて、今は気がいかないだけ。だから、そこを考えてほしい。

-実際にロッドコーチのレッスンを受けられるのは短い時間ですが、自分の乗馬クラブに戻ったとき、どう馬に対する技術や知識を学んでいったらいいですか?
今やっているクリニックをきっかけにして、自分で考えてほしい。次に来るときにステップアップしてほしい、近道は無いから、コツコツ練習して、より完璧に近づけていくしかない。
レッスンを1回受けたから上手くなるということはない。

いろいろな教え方があると思うが、私の場合は、障害コースの下見をする場合でも、まずは選手一人で歩かせ、自分なりの考えを持ってもらう。馬に乗るのは自分自身だから、何を感じ、どう考えるか、選手にとっては大切な要素。

-ロッドコーチは日本に良く来られていますが、日本の馬術界を見ていてあったほうが良いと思うことはありますか?
オーストラリアでは誰もが小さい頃から馬に乗れる環境、牧場がある。しかし、日本では一部の習える人だけが乗馬クラブに通う形しかない。そういった環境の違いの差は埋めることができない。
ただ、もっと、上の選手だけが集まってトレーニングできる環境があるといいのではないだろうか。
他のスポーツでもそうだが、トップの人たちのレベルが上がったら、下の人たちのレベルも上がる。クレインでもそういう環境があると良いと思う。

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選手のみなさん、ぜひ、今回のレッスンを糧に、次回のレッスンでは一歩前進してください!

そして、普段の成果が試される全日本総合馬術大会、力を出し切れるよう祈っております。

高橋

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