馬ってどんな動物?【22】・・・馬の知能は人間でいうと何歳?

馬ってどんな動物?【22】・・・馬の知能は人間でいうと何歳?

こんにちは、高橋です。

クレイン茨城の周りの森は萌黄につつまれています。(ちなみに日本古来の色だと若草色、若芽色、若菜色などなど微妙な色の違いがあるようです。)

森がいきいきとしていて、鳥たちが集まってきます。特にウグイスの「ホーホケキョ、ホーホケキョ」
「ケキョケキョケキョ」と鳴いている声が目立ちます。
ちなみに、ホーホケキョは、「ここぼくのエリアだよー」という鳴き声で、ケキョケキョは「こっちにくるな!」という威嚇の鳴き声らしいです。

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今日は雨でしたが、緑がさらに緑に輝いていました。


先日、オバマ大統領が来日された際、明治神宮で流鏑馬をご覧になられていましたね。乗馬、馬を知っている者からすれば、流鏑馬はかなり高度な技術、3つの的をすべて射るのは難しいのではないかなと想像します。

流鏑馬はいろいろと流派があるようですが、馬を駈歩(かけあし)で走らせること、もちろん弓矢を持つわけですから、両手を離して馬を走らせること、そして、鐙(あぶみ)の上に立って馬からの反動を吸収しながら弓を構えること、は一緒ではないかと思います。

もちろん、人の騎乗技術も必要ですが、前回紹介したように馬は臆病な動物です。
大きな弓をいきなり構えて、びゅんと音を出して矢を放つことは馬にとって怖いはずです。
そして、通常は人が手綱とバランスで馬を導きますが、ここでは手綱をはなし馬のバランスに頼って、信じて走らなければなりません。
実際に、ここまで辿り着くには、人と馬の努力の積み重ねがあったのではないでしょうか。

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実はクレイン茨城にも流鏑馬レッスンが!今はおもちゃの弓矢で練習しています。

では、馬はどうやって、覚えていくのでしょうか?
馬は問題の解決はできませんが、物覚えは良いほうです。

17世紀のフランス人馬術家アントワーヌ・ド・ラ・ボウム・プルヴィネル氏の言葉ですが、「馬の世話においては、若い馬を苦しめることや、人間への嫌悪からその愛すべき優雅さを失わせることがあってはならない。それは、花の香りのようなもので、1度消えたら2度と戻ってはこないのだから」とあります。(William Micklem著ホースライディングマニュアルより)

威圧的でなはく、好意的に、早急に求めるのではなく、馬が覚えるまで繰り返し続けていくことが必要と言われます。馬はどちらかというと、"いつもと一緒"が安心します。だから、覚えてほしいことが"いつもと一緒"になるまで続けます。
必然的に馬の長所を伸ばし、教え方もシンプルになってきます。

さて、以上のこと加味すると馬は人の年齢でいったら何歳になるのでしょうか?
楽しい、嫌という感情表現があり、覚えることができるコミュニケーション能力を持つ馬。
私が聞いたところでは、だいたい2歳~3歳くらいと言われます。
馬に接するときは、言葉が通じない2歳か3歳を相手にしているつもりで接すると、コミュニケーションもうまくいくかもしれません。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

高橋


GWはまだまだ続きます。
5月3日は京都の下鴨神社で流鏑馬が見られるようですよ。

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