競技や練習以外の馬たちって何をして過ごしているの??

馬術競技・大会

こんにちは。
クレインの障害馬術取材チームです。
つま恋乗馬倶楽部で行われたJAPAN OPEN 2016 第1戦の最終日の結果に行く前に...。
これまでも競技中や練習中の馬の様子は幾度となくお伝えしてきましたが
私自身、それ以外の長い時間を馬たちがどう過ごしているのかは
あまり見てこなかったので、今回は馬たちとじっくり向き合ってきました!
じっくり向き合おうと思ったのですが...
どの馬も馬房の中では暴れることも騒ぐこともじっと壁のほうを見つめています。

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※写真:私のことは認識していても振り向いてはくれない馬...(涙)
馬のお世話をしてくれるグルームの方に「馬って壁が好きなんですか?」とお聞きすると
「????そんなことないと思いますけど????」との回答。
グルームの方が馬房に入ってくるだけで
馬たちは体勢を変えてこちら側に歩み寄ってくるのです。
馬の視野は約350度あるといわれていて、真後ろ以外のほとんどの範囲を
見ることができるそうです。
だから、壁のほうを向いていても、もちろん私がいることは認識しているのですが
振り向くメリットがないから向いてくれないんですね~。

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↑確実に私のことも認識している目です(笑)
でも、いつもお世話をしてくれたり、エサをくれるグルームの方と比べ
競技の時だけやってくる私では納得の結果です。
それでも名前を読んだら来てくれるかも!?とい甘~い期待を抱き
CRNベガスでチャレンジ!...するもあえなく玉砕。
耳だけピクッと動いたもののそれ以外は微動だにしませんでした(笑)
グルームの方や中野選手にはあんなに従順なのに...
でも女の子はそれくらいはっきりしていたほうがいいのかもしれませんね。

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そんなところに、引き馬から戻ってきた徳田選手とパートナー馬。
ふわふわな馬房ばかりではなく、たまに引き馬で堅い地面を歩かせることで
足に刺激を与え、血流を良くしているそうです。
徳田選手が馬房に返そうと思っても、「まだ外でお花を見ていたい!」と言わんばかりに
戻ろうとはしません。
「自分の言うことには全部反抗するんですよ~」と徳田選手。
競技を見ればそれが冗談とはわかりながらも勝手に仲間意識を持たせてもらいました(笑)
そして、次は馬たちが待ちに待ったお食事タイム!
一頭一頭専用のバケツにエサと水を入れてもらいます。

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どんなご飯を食べているのかな?と覗いてみると馬によって違いはあるものの
みんなおいしそうに"ゴリッゴリッゴリッ"と食べています。

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※写真:馬のエサ。馬によってどちらか1種類のエサをあげています。
最後はメンテナンスタイム!
競技中に選手が感じた違和感を獣医師さんに伝え念入りにチェックしてもらいます。
この日、CRNベガスは口の中やカラダ、脚を診てもらっていました。

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※写真:CRNベガスと獣医さん
障害馬にとって脚のケアはとっても大事です。
そもそも大きな体を細い脚で支えているうえに、ジャンプの衝撃も加わります。
全ての競技が終わると、タフロックという"塗るシップ"を脚につけ
さらに上からバンテージを巻いてケアしています。

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※写真:(左)タフロック、(右)バンテージを巻いている所
いかがでしたでしょうか?
競技や練習中以外に馬がどんなことをして過ごしているか
(ほんの一部ですが)お届けいたしました!
次回のブログでは、大荒れの展開となった最終日について
ご紹介させていただきます★

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※写真:横になって休んでいるなんて珍し~☆