競技馬を支えるプロフェッショナル|獣医師と装蹄師の仕事とは?

馬術競技では、選手と馬だけでなく、多くの専門スタッフが安全な大会運営を支えています。
その中でも欠かせない存在が「獣医師」と「装蹄師」です。

今回は、競技会で活躍するお二人に、競技馬を支える仕事についてお話を伺いました。

競技馬の健康を守る獣医師の仕事

お話を伺ったのは、有限会社大和高原動物診療所の獣医師・古川雅樹先生です。


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競技会ではすべての馬を見守る存在

競技会で活動する獣医師には、選手やチームに帯同する「チーム獣医」と、大会全体の馬を診る「救護獣医師」があります。
今回、古川先生は救護獣医師として、大会に参加するすべての馬の健康管理を担当されていました。

小さな異変を見逃さないことが大切

競技期間中は、体調が優れない馬の診察や選手からの相談対応を行います。

特に注意して見ているのが、競技前の準備運動です。馬の歩き方や動きにわずかな変化がないかを確認し、異変を早期に発見することで、大きなトラブルの予防につなげています。

「救護獣医師としては、仕事がないことが一番良いことですね。」

という言葉からも、日頃からの健康管理の大切さが伝わってきました。

普段は全国の馬たちを診療

競技会以外では、クレイン各クラブで暮らす馬たちの定期健診や、病気・ケガの治療を担当されています。

馬は診療所へ連れて行くことが難しいため、必要な医療機器や薬を積んだ車で各施設を訪問し、その場で診療を行っています。

馬の足元を支える装蹄師の仕事

続いてお話を伺ったのは、有限会社ファーリアーズの装蹄師・別府宏紀さんです。

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競技前からサポートは始まっている

競技に出場する馬は、大会前に合宿や調整を行います。

装蹄師は、そのタイミングに合わせて蹄鉄を打ち替え、万全の状態で大会へ送り出します。

今回は競技会役員としてではなく、ご自身が装蹄を担当した馬たちのコンディションを見守るために会場を訪れていました。

馬に合わせたオーダーメイドの蹄鉄

装蹄は、ただ蹄鉄を交換する作業ではありません。

馬一頭一頭の蹄の形や歩き方に合わせて蹄鉄を加工し、より歩きやすく、走りやすい状態へ整えます。

競技馬には、路面状況に応じて滑り止めとなるクランポン(スパイク)を取り付けるための穴を設けることもあります。

装蹄にかかる時間は、およそ1頭につき1時間です。

約40日ごとにメンテナンス

馬の蹄は、1か月で約8mmほど伸びるため、およそ40日ごとに装蹄を行います。

馬の状態によっては、さらに早いタイミングで打ち替えることもあり、快適に動ける状態を維持しています。

競技馬を支える多くのプロフェッショナル

馬術競技は、選手と馬だけで成り立つものではありません。

獣医師や装蹄師をはじめ、多くの専門スタッフがそれぞれの立場から馬の健康と安全を支えています。

普段はあまり表に出ることのない仕事ですが、こうした方々の支えがあるからこそ、競技馬は安心して最高のパフォーマンスを発揮できます。

競技会をご覧になる際は、ぜひ選手や馬だけでなく、その舞台裏で活躍するプロフェッショナルたちにも注目してみてください。

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