最初で最後のグランプリ!『Arriba De Herma』・・今後は繁殖牝馬に!?

こんにちは、元持です。

2019年11月8日(金)~10日(日)にかけて、
全日本馬場馬術大会2019パートⅠが行われました。

今回注目したのが、
瀬理町選手と共にグランプリクラスに出場した馬『Arriba De Herma』アリーバ・デ・ヘルマです。

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この馬は、約3年前に日本にやってきました。
Mクラスレベルの馬としてやってきたのですが、ここ半年間ほど瀬理町選手が乗り出してから、みるみる頭角を現し、最終的にはグランプリクラスの内容が踏める馬となりました。

なぜ、今回が『最初で最後のグランプリ』??
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

それは、アリーバは今回の全日本馬場パートⅠを最後に繁殖牝馬としての余生を送ることになるからです。
実はアリーバは、日本で唯一、『Gribaldi(グリバルディ)』の血統を持つ馬なのです('Д')‼

『Gribaldi』って何??って思うかもしれませんよね、
『Edward Gal & Totilas』と言えば、何となく想像つく方もいらっしゃるかもしれません。

そう、かの有名な馬場馬『Totilas』の父親が『Gribaldi』なのです!!
アリーバはその『Gribaldi』の血を引いています。
その血統を日本に残していくために、繁殖牝馬となることが決まりました。

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気性も穏やかで、人に対して協力的で従順です。
少ししんどい運動になっても人に反抗するような態度をみせたことはありません。

全く牝馬っぽさを感じない不思議な馬です。

競技で使用している馬で、繁殖にもっていく馬を私は今回初めてみました。
競技馬というのは、引退したらスクーリングホースになったり、するケースが多いですからね。

どんな優秀な子どもを産んでくれるのか、アリーバの今後がとても楽しみです。

第一子が産まれたときには、また皆様にお知らせできればと思います。
では今回はこの辺で、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の全日本馬場馬術大会パートⅠの結果はこちらから
https://www.equitation-japan.com/index.php?menuindex=posts&cat=18&pno=7296

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元持真麻

【歴史の名馬 vol.1】 マレンゴ

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乗馬クラブに通っている方に「お気に入りの子はいますか?」と聞くと、たいてい「ハイ!」と返事が返ってきます。私の一番の愛馬は芦毛のサラブレッドでした。フリービッテンという白に薄いまだらの模様がある馬で、性格はやんちゃでレッスンの扱いにもとても苦戦する馬(笑)でしたが、愛嬌がありかわいらしく、体験乗馬のお客様にもとても人気!いつもペアを組んでレッスンをさせてもらっていた大好きな馬でした。

 「お気に入り=愛馬」の理由は皆様々で、それは乗り心地であったり、性格であったり、見た目のかわいらしさであったりしますが、どの馬好きさんも愛馬のことになると話は尽きませんね!

次回のブログ(パロミノ:https://www.uma-crane.com/happy-crane/ )で少し上杉謙信の愛馬が放生月毛(ほうじょうつきげ)であったという事に触れておりますが、他にも歴史上の有名な人々の愛馬や、名馬がいるのではと調べてみると、面白いエピソードを発見したので、ご紹介したいと思います。

【ナポレオン×マレンゴ】 
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引用:ウィキペディア

 だれもが一度は見たことがあるくらい!?有名すぎる絵画「アルプス越えのナポレオン」に描かれている、たくましい芦毛の馬がナポレオンの愛馬「マレンゴ」です。

 スペインとの和睦の復活に際し、スペイン王から送られた返礼品は16頭の馬と画家ダヴィッドに描かせる肖像画で、それがこの有名な絵画となりました。実はこの絵は同じデザインのものが5枚存在し(もともと2枚だったものに、ナポレオンがさらに3枚をリクエスト)それぞれヴェルサイユ宮殿や、シャルロッテンブルグ宮殿、マルメゾン城(原画)などに保管されています。

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引用:ウィキペディア
*右側のモデルがマレンゴ(ヴェルデーレ宮殿蔵)
 
様々な毛色で描かれていた5枚のナポレオン。大きさは2.6m×2.2mというから、かなりの迫力ですね!
 5枚中4枚に登場する葦毛の馬のモデルがナポレオンの愛馬「マレンゴ」です。このマレンゴ、驚きの秘話があります。実はナポレオンはこのとき、悪路を走破するため、馬ではなくラバに騎乗していたらしいのです!ナポレオンの雄姿を演出するために愛馬「マレンゴ」に差し替えて画家に描かせたというのです。でも、そのマレンゴの美しく凛々しい姿のおかげでここまで有名な作品になったのかもしれません。


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マレンゴ

体高:142㎝(←意外に小さい体!)
品種:純潔アラブ種

1799年エジプトからフランスに。
その時のエピソードとして、「戦場では白い馬体は目立つので、芦毛はやめた方が良い」という忠告に対し、「私は芦毛が好きなんだ!」と言い放ち、ナポレオンの馬となったそうです。(笑)

"並外れた名馬"と言われたマレンゴ。その理由が・・・
・戦場の音にも驚かない落ち着いた性格と俊足(←大砲や銃声に動じない!?)
・朝ご飯前の軽い運動で50マイル(80キロ!!)
・食後の運動に80マイル(128キロ)というスタミナ伝説(←エンデュランス競技なみ!)
・戦いで8度の大怪我を乗り越える
・高齢38歳まで生きる(サラブレッドの平均寿命は20年~30年ぐらいといわれるので大往生)

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ナポレオンのロシア遠征。画像はアドルフ・ノーザンの「ナポレオンのモスクワからの退却」引用:ウィキペディア
 

小さな体に大きな戦をくぐり抜け、伝説的エピソード持つまさに名馬マレンゴ!ナポレオンが敗戦後はイギリスに連れて行かれ種牡馬に、その死後骨格は国立軍事博物館に収蔵されているというから驚きです!歴史上の名馬達の中でも、実物の骨格があるという馬は少ないのではないでしょうか?
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*イギリス 国立軍事博物館 引用:ウィキペディア 

時代を超えて残る、世界中の沢山の名馬エピソード、またぜひご紹介できればと思います。お楽しみに!

written by Okanami