馬好き目線の祇園祭

馬好き目線の祇園祭

今年はとうとう京都三大祭りの一つ!「祇園祭り」が復活します。京都の三大祭「祇園祭り」「葵祭」「時代祭」は、どの祭りも馬好きさんが楽しむ事のできる祭りです。今月開催の祇園祭り。馬好き目線でご紹介します!
2.jpg1.jpg
   
 京都のお祭りの特徴は、なんといっても長期間開催なこと。1日開催ではないんです。たとえば、祇園祭の主な開催スケジュールはこんな感じ。メインの山鉾巡業以外にも、実際は1日の切符入りから31日の疫神社まで実に、1か月間様々な神事がおこなわれます
2022年度、すべて例年通り執り行われれるわけではありませんが、大半の神事は行われるそうです(変更などの恐れもあるため、必ず事前にご確認ください)

●長刀鉾稚児稚児参社・・・7月13日(水)
●宵山(前祭)・・・7月14日(木)~16日(土)
●屋台露店・・・7月15日(金)~16日(土)
●山鉾巡行(前祭)・・・7月17日(日)
(神幸祭(おいで)・・・7月17日16:00~)
●宵山(後祭)・・・7月21日(木)~23日(土)
●山鉾巡行(後祭)・・・7月24日(日)
(還幸祭(おかえり)・・・7月24日17:00~)

3.jpg

 馬の登場が1番多いのは「葵祭」ですが、祇園祭りでも要となる重要な場面で馬たちが現れます。たとえば、例年通りだと7月10日に執り行われる「神輿洗」と「お迎え提灯」(残念ながら本年は中止)このお迎え提灯では、馬に乗った稚児(子供)が八坂神社から出発し、町を練り歩きます。普通の町中を馬が練り歩く...これは京都のお祭りの一番の特徴かもしれませんが、乗馬をされている方からすると、その光景だけでも驚く(ひやひやする!?)ものかもしれません。私は、いつも訪れるたびに「あの馬はプロテクターしているなぁ」とか「全然もの見(車や人などに驚いてしまうこと)しないなぁ」「あの衣装でまたがれるんだ」など、乗馬クラブ目線!?で観覧してしまいます(笑)

 なかでも、祇園祭で馬好きさんに注目してもらいたいのが「久世駒形稚児(くぜこまがたちご)」や「馬長稚児(うまおさちご)」などの、「お稚児さん」の存在。

5.jpg4.jpg  

■久世駒形稚児
 胸にご神体である馬の彫刻をもつ子供で、その扱いはなんと「神」そのもの、神なので八坂神社の境内では馬のまま参入し拝殿をめぐります(神の使いとされるほかの稚児は、馬から下馬します)7月17日の古来から神幸祭(おいで)、還幸祭(おかえり)では神輿の先導役とされ、駒形稚児が八坂神社に到着しなければ、神輿は境内から一歩も動かすことができなかったそうです。
(※2022では神幸祭の出発式が中止になり、18:00から神輿が御旅所に直行)
■馬長稚児
 顔に化粧を施した、水干姿の子供たち。こちらは神様の使いとされる子供で、7月24日におこなわれる花傘巡業に奉仕します。花傘巡業ではほかにも獅子舞や祇園田楽、花街の屋台などが登場するので、とても華やかで見ごたえがあります。

■長刀鉾稚児
 山鉾巡業で登場するお稚児さん。13日の稚児社参でお払いの儀式を受け、神の使いとなります。八坂神社への移動に馬に乗り、行列に守られながら四条通りを移動する姿をみることができます。前祭り巡業当日は先頭と行く花形なので、毎年選ばれた男の子がニュースになりますね!
山鉾33基のなかで、人形ではない唯一の生稚児(いきちご)となります。


 いかがでしたか?見どころが沢山すぎて迷ってしまう「祇園祭」ですが、ご自身なりの注目ポイントをきめると、さらに楽しむことができると思います。3年ぶりの祇園祭り。大人はもちろん、子供達も、馬達も楽しみですね。とても暑い時期になりますので、しっかりと熱中症対策をして、ぜひ楽しんでみて下さい。


written/Photo by Okanami

参考サイト
京都観光オフィシャルサイト

メニュー