広州アジア大会2010 馬術総合 団体 金メダル 特別寄稿

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2010年11月20日(土)、総合馬術の団体で金メダルを日本チームが獲得いたしました!日本チームの監督はクレインの岩谷一裕、日本チーム5名のうちの2名は同じくクレインの根岸淳(東武乗馬クラブ&クレイン)、弓良隆行(乗馬クラブクレイン東京)でした。皆様、温かいご声援をいただき、どうもありがとうございました。

今回、クレインだからこそ出来る「金メダリスト&監督の独占インタビュー」を敢行いたしました!今回の金メダルに至る軌跡をインタビューを通じて皆様にご紹介したいと思います。

金メダリスト:根岸淳・弓良隆行インタビュー


【Q1】金メダルを獲得するにあたっての1番のポイントは?

1番のポイントは、全員が金メダルを取る気持ちで今大会は臨んだことです。

全員が関東の大学馬術部出身で、元々非常に仲が良くチームワークが非常に良かったのが勝因です。ケンタッキーの世界選手権から同じメンバーで総合チームを組んで、大会を通じてチーム意識が高まりました。

(※根岸淳(34)→専修大学、弓良隆行(30)・大岩義明(34)・佐藤賢希(26)→明治大学、根岸以外は明治大学の馬術部の先輩後輩でお互いのことを良く知っていた。)

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4人で練習出来たのは現地で1回のみ。練習は個人個人でトレーニングを行うしかありませんでした。しかし、競技の時でもなかなか見てもらえない岩谷監督に広州に行ってからは毎日指導してもらうことが出来ました。それは大きかったと思います。

【Q2】クレイン(国内)で練習する強み(メリット)は?

ヨーロッパなどで練習している選手は、優秀なトレーナーに高額な費用を払って指導を依頼しています。自分一人で乗っているよりも、きちんとした指導者に教えてもらう方が確実にうまくなります。また、トップレベルの選手の技術も間近で見ることが出来て、盗むことが出来ます。

自分たちはそれは叶いませんでしたが、その代わり「クレイン」という大きな組織があり、クレインの社員及び会員の皆さまの応援やバックアップが十分にありました。それが最大の強みだと思います。

技術面では、トップレベルの選手の競技DVDを見ることにより、ヨーロッパで練習を重ねる選手に差をつけられないように努力しました。

【Q3】広州アジア大会を通じて1番良かった所は?

(弓良)
障害で自分の実力を最大限発揮出来た所です。

日馬連主催の合宿で指導していただいたポイントが、広州アジア大会の大舞台で全て発揮出来たことが大きかったです。今まで練習してきたことが今回の金メダルという成績に繋がったと思います。

(根岸)
団体戦の1番手ということで、失敗したらマズイという重圧感はありました。それをはねのけられたことがとても大きかったと思います。ある時から競技をやっていても「緊張する」ということがなくなりました。冷静に競技に臨めるようになり、馬に乗ってからも平常心でいられました。馬場で抑えながら、自分の持てる力を全て出し切れるよう意識しました。

また、馬場、障害、クロスカントリーをトータル的にうまくまとめられたことが何より良かったと思います。

【Q4】最後にこれから競技を目指す方へメッセージと今後の抱負をお願いします。

日本からでもオリンピックや世界選手権を始めとするワールドクラスの大会に出場することが出来ます。

今、競技で大きな大会を目指しておられる方は、1日1日のトレーニングを着実にこなしてワールドクラスの大会出場を実現してください。

今後は、チャンスがあれば海外遠征へも行ってみたいですし、ロンドンオリンピックを目指して頑張りたいと思います。

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【写真(左)根岸 淳(東武クレイン)、(右)弓良隆行(クレイン東京)】

日本総合チーム監督:岩谷 一裕インタビュー


【Q1】広州アジア大会における総合チームのテーマは?

前回のドーハ大会で銀メダルに甘んじたので、今回で王座奪還を目標に「団体金メダル」が合言葉でかなり、士気高く挑む事ができました。

【Q2】指導者の立場から見て、今回のチームの良い部分は?

10月に世界選手権に出場した選手が4名おり、チームワークは1ヵ月前から徐々に深みを増し、互いに助言や研究などし合って競技への取り組みが精度を上げ、とてもレベルの高いチーム編成となりました。

【Q3】世界大会終了後、アジア大会まで調整期間が短い中で指導面で意識したことは?

馬場経路を含め、レベルが1スターと1番低いのでそのクラスに求められる理想の運動内容を目指すことでした。

また、馬場で点数差があまり開かないと予測していたので、障害の比重が大きくなると思い、障害練習に重点を置きました。

【Q4】ロンドン五輪に向けての抱負。

ロンドン五輪に出場する為には、2011年にヨーロッパの競技会にてFEIの定める地域選手権にて1位を勝ち取る必要があります。

しかし、この地域には世界最強のオーストラリアを破る必要があるので、かなり困難です。しかし、日本もドイツに2名の選手が活動しており、そこに根岸・弓良が加われば可能性はあります。

彼らの遠征が決定するまでは日本で十分な準備(訓練)を計画しています。

【Q5】これから競技を目指す方へメッセージ。

iwatani.jpg この度は、ご声援をどうもありがとうございました。

今回、広州アジア大会で団体金メダルに輝いたチームメンバーの弓良君も、東武乗馬クラブ&クレインでジュニア会員として乗馬を始め、日本のトップライダーに成長しました。

それぞれ個人の異なる夢を持ち続け、目標を1つ1つクリアしていけば必ず夢に繋がりますので、1鞍1鞍を大切に積み重ねて騎乗しましょう。


【写真:岩谷 一裕】