2017年、全日本総合馬術選手権を制したのは?

2017年、全日本総合馬術選手権を制したのは?

こんにちは、高橋です。
11/24~26に三木ホースランドパークにて開催された全日本総合馬術大会2017。
今年の全日本総合馬術選手権を制したのは弓良隆行選手(クレイン京都)でした。

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ポーチャーズホープとともにウィニングラン!

弓良選手が全日本選手権で優勝したのは今回が2回目、前回優勝したのは2007年シーズン、ちょうど約10年前、フーリガンとともに優勝しました。

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みんなでV2記念撮影。

その後、弓良選手は2010年世界選手権やアジア大会に出場、2011年イギリスに渡り、アンジェラ・タッカー氏の元でトレーニングを積んでいました。2012年にはロンドンオリンピックに出場、その後もイギリスでトレーニングを続けていましたが、2015年春、当時もパートナーを組んでいたポーチャーズホープのトレーニング中に大きなケガを負い日本に帰国、1年リハビリに取り組んでいました。

2016年春から競技に復帰、そして、2017年ポーチャーズホープがイギリスから日本へ、再び、弓良選手とパートナーを組むことに、ポーチャーズホープと組んでから2017年シーズンは上向きに、そして、全日本選手権でも優勝することができました。

もちろん、どの競技も簡単に勝てたわけではなく、今回の選手権も1日目馬場は5位からスタート、どんな気持ちだったのでしょうか?
優勝後のインタビューをお届けします。「 」内が弓良選手コメントです。

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-おめでとうございます。今の率直な気持ちは?
「うれしいです。ふふふ(笑)」

-初日のスタートから、徐々に順位を上げてきましたが、改めて初日に振り返ってみていかがですか?
「馬場は自分のミスが響いて、落ちるところまで落ちて、成績にはへこみましたが、3日間ある競技なので、ここからいくらでも這いあがれるチャンスはあると思って臨みました。」

-2日目、どうやって気持ちを切り替えて臨んだんですか?
「そうですね。馬が野外(クロスカントリー)と障害は得意なので、僕も馬場が一番苦手と思っているので、あと残りは・・変な言い方ですが"好きなもの"だけ残っている、楽しんで行こうと思って臨みました。」

-実際に、その2種目は楽しめましたか?
「そうですね(笑)」

-最終日、障害馬術は、同じ減点数で1位につけていた村上選手が先に走行、落下とタイムオーバーがあったので、ちょっと気持ち的には楽な気持ちで臨めたかと思いますが、実際にはどうでしたか?
「途中で規定タイムが変わったので、だいぶ厳しいだろうなと。もともとそんなに足が早い馬ではないので、落下はそれほど無いだろうとは思ってたけど、あせると馬の飛びも悪くなりやすいので、回転のところを動かしたりだとか、気を付けて乗りました。」

-今シーズン、元々イギリスで乗っていた馬、ポーチャーズホープと再びコンビを組んで挑んできたわけですが、2017シーズン全部の競技を振り返ってみていかがですか?
「そうですね。成績だけを見たら全部勝っているので、良い1年だったなとは思うですけど、イギリスで乗っていた時から中々内容として安定しなかったので、今シーズン1年経って、これから来年に向けもっと良くなって行けると思います。」

-いい形で今シーズンを締めくくれたと思いますが、来シーズンに向けて新たな目標があれば教えてください。
「アジア大会を目指して乗っていくのですが、馬場の安定感が必要なので、そこの強化をしていきたいと思います。」
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3日間3種目(馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術)で競う総合馬術だからこその戦い方がありますね。まさに、そんな見どころのあった全日本総合馬術大会でした。

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今回、イギリスでトレーニングを見てくれていたアンジェラ氏が審判として来日されていました。初日は「アンジェラの前で、不甲斐ない馬場を見せてしまった。」と落ち込んでいた弓良選手でしたが、最終日、優勝し、アンジェラ氏に馬を讃えられた時は、とてもうれしそうでした。

いよいよ、2018年ジャカルタ・パレンバンアジア大会に向け、4月から予選会が始まります。海外でトレーニングをしている選手も含め、予選は鎬を削る戦いになりそうです。

イギリスでは果たせなかったこと・・ぜひ、再び組めた運命を大切に、アジア大会出場を決めてください!

高橋

今回の全日本総合馬術大会2017は、グリーンチャンネルにて12/25 18:00~19:00放送予定です。詳しくはグリーンチャンネルサイトをご覧ください。

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