馬ってどんな動物?【23】・・・馬も寝違える!?

こんにちは、高橋です。
みなさんお正月はどのように過ごされましたでしょうか?
私は、久々にのっぺを作り、家でのんびり過ごしておりました。(ちなみにのっぺは新潟の郷土料理です。)しかし、乗馬クラブでは12月31日も1月1日も当番のスタッフが、馬たちにご飯を上げたり、放牧をしたりしています。

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お正月らしい写真を一枚。

馬たちにとっては、突然の休日。(大晦日も正月もわかりませんからね。)
いつもと生活サイクルが変わると、馬たちも体調を崩しやすくなります。
2015年も1月1日から疝痛(せんつう)という、人間でいったら便秘のような病気を発症する馬たちが数頭・・・当番のスタッフは大変です。当番以外のスタッフも獣医もかけつけます。
人間と違い、馬は腸の容量が多く消化器官の約9割を占めます。疝痛が重症化すると死に至る場合も・・だから、早めの発見と対処が必要になります。

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自由すぎるクレイン茨城の猫、タロー(手前)とジロー(奥)。幸せそうだなー。

それでは、どうやって疝痛の馬を発見するか?
私の経験で多いのは、まず前掻き(まえかき)です。前掻きとは、馬が片方の前脚で床を掻く動作をいいます。あっ、字のままですね・・馬が何かを訴えるときにする動作です。例えば痛みから解放されたい、おやつがほしい、馬房(自分のお部屋)に帰りたいなどの欲求を訴えます。

厩舎の中を歩いていると「カッ、カッ、カッ、カッ」という音がしてきます。
ご飯の時間以外であれば、疝痛の可能性が高くなりますので、音のする馬房へ行き馬の様子を確認します。

次に疝痛を疑う動作は、寝たり起きたりを繰り返しているときです。
実は、この寝たり起きたりを繰り返しているとき、馬も寝違いを起こすことがあります。
人間の寝違いと違い、馬の寝違いはケガをする可能性もありますので、すぐに助けにいかなければなりません。
ちなみに、馬が寝るのはこんな感じです。動画の馬は砂浴びをしているところです。

馬は立ち上がるとき、前脚をまっすぐ伸ばして後ろ脚に力を入れて立ち上がります。
寝転がったとき、あまりに馬房の壁に近すぎて前脚を伸ばして立ちあがるスペースがなくなったり、体勢を変えられなくなった状態を寝違いといいます。
体勢を変えられない苦しさから、ガンガン壁を蹴ったりしますので、スタッフは音で寝違いを起こしていると気付きます。

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こんな感じで寝ている時はOKです。寝違いのときはたいてい馬がひっくり返っています。

そして、寝違いを解消するには・・・人が馬を引っ張ります!もちろん、男手が必要になります。
壁際でどのような状況かによっても変わりますが、尻尾や鬣(たてがみ)を持って、「せーのっ」と引っ張る、または、脚にロープをかけて、「せーのっ」と引っ張ります。
馬房に入るスタッフは、馬が起き上がるときに巻き込まれないよう、素早く逃げなければなりません。結構、危険です。

ついこの間も、クレイン茨城のロビンが寝違えていました。
私も音を聞いてかけつけたものの・・何もできず、外から「がんばれ!」「あと、もう少しだ!」とロビンを励ましているだけでした・・・伝わっていたかな?

馬は言葉を話さない分、人がいろいろと観察をして気付いてあげなければなりません。
そして、言葉は話さなくても、気持ちを伝えようとすることは続けなければならないかなと思います。乗馬というスポーツは、一朝一夕で上手くはなりませんが、続けていくことで馬とつながる感動もありますよ。

それでは、今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございます。

高橋

海外ではこんな光景も、いったい何頭いるんだ?