馬ってどんな動物?【10】・・・夏から秋へ移り変わる馬たち

馬ってどんな動物?【10】・・・夏から秋へ移り変わる馬たち

こんにちは、高橋です。
9月になりました。

"走り"、"盛り"、"名残り"。
この日本ならではの言葉は、野菜の旬に使われるようです。
今は、夏野菜が名残り、秋野菜が走りの時期です。
なんだか、もう秋の気配が近づいてきているんだなあと感じます。

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クレイン茨城のドングリの木には小さなドングリができていました。


さて、今日は夏から秋にかけて変化する馬たちのお話です。

馬はどちらかというと、寒さより、暑さのほうが苦手です。
夏の馬たちは、汗をかくことで体温を下げます。稀に汗をかきづらい馬がいます。そういった馬は自分で体温を下げることができないため、人間が水をかけて冷やしてあげます。
ちなみに馬の平熱は37.5℃~38.2℃くらいです。

馬が体温をさげられずに困っているかどうかを判断するには、体温計で測る以外に呼吸の様子を見るとわかります。

馬は鼻で呼吸をします。
安静時の呼吸数は1分間に8回~16回です。お腹がふくらみしぼんだ時を1回と数えます。
夏に運動した直後は、呼吸があがり鼻の穴が開きフガフガしている場合があります。運動していないのに厩舎(馬の部屋)にいても鼻の穴が開き呼吸が速いときは体温を下げられずに困っている状態です。そういったときは、水をかけて体を冷やしてあげます。

水をかけるときは、熱がこもりやすい後ろ脚の股の内側だったり、太い血管が通っている首の下側を冷やしてあげます。冷やしてあげた後はすぐに水分を拭き取ってあげます。そのままにしておくと、水が温められ逆に温度を下げにくくなるからです。

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キングアーサーの鼻。暑さで少しピンク色になってます。


秋の馬たちは、温度が下がってくると、元気になってきます。
"天高く馬肥ゆる秋"と言いますが、まさにその通りで、食欲が増し、気温が低くくなる分、汗をかかなくなるのでカロリーの消費も少なくなります。夏より疲れなくなるんですね。


クレインでは毎朝スタッフが馬たちを運動させていますが、気温が下がってくると、ある日を境に急に馬たちが元気になります。乗った瞬間に「今日は、雰囲気が違う・・気をつけなきゃ」と。
なぜか、急になんですよね。徐々にじゃないんです。(そう思うのは私だけかな?)
けど、そういった変化も乗馬の楽しみの一つです。


みなさんが秋を感じるのはどんな時ですか?
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、いろいろあるけど、乗馬の秋もいいですよー。
乗ってみたいと思ったら、クレインWEBサイトをご覧ください。もちろん、まったく初めての初心者の方もOKです!

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

最近、笑い声は世界共通なのでは!?とふと思いました。
笑うという感情はどこにいっても「はっはっはっ、HaHaHa」という感じで、通じ合うんだろうなぁ。
ちょっと、うれしい気づきでした。


高橋

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